光を求めて永久に

光を求めて永久に

二十歳の思い


これが今の自分に一番似合う言葉だと思いながら…
ホントはその言葉から自分を解放してくれるものを…
ずっと僕は待っていた…

十代の自分…
思い出の中でなにが一番楽しかっただろうか…一番つらかっただろうか…
思い返せば大学までそれなりの優等生だったと思う。
というかただまっすぐな道の上を歩いていただけだったって思う。
有名私立中学に入学してそのままエスカレーターで大学に進学して…
その道に乗せてくれたのは将来を考えての親の愛情だったんだと思う。
でも今になって贅沢を言えばもっと違った愛情を僕は受けたかった…
温もりが欲しかった…
子供の頃父親はほとんど家には帰ってこなかったし、母親はずっと働いていたから…
というか戸籍の上で僕の父親はいない…
18の誕生日に聞かされた事実…
詳しいことをそのとき聞くことは出来なかった…
僕が生まれてきた意味がそのときわからなかったから…
僕には十歳離れた姉がいる。
不倫で出来た子供だったんだろうけど姉はとても可愛がられたそうだ。
でも十年経って僕が生まれたときそんな愛情が僕にもそそがれることはなかった…
父親はその頃色々と大変な状況だったらしく母親も40過ぎての高齢出産で僕を育てるために働かなきゃいけない状況だったから…
僕は求められて生まれてきたのだろうか…
僕は必要とされていたのか…
その頃からだろう…
僕はきっと人を愛せないと思った…
人に温もりを与えることは出来ないと思った…
僕の心は生まれたときから氷ついたままだから…
僕は愛されたいと思った…
僕の心を溶かしてくれる温もりが欲しかった…
でもそれは叶わなかった…
だから僕はもう求めることをやめようと思う。
二十歳を迎えて…
僕はもう子供じゃないから…
ここまで自分を育ててくれたことだけで十分すぎる愛を受けたと思えるから…
いつか僕も家庭をもつだろう…
僕のつたない愛に誰かがこたえてくれるときがくるだろうから…
そのとき僕はきっと愛されているだろう…
僕も人を愛せているだろう…

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