音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2005年04月17日
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カテゴリ: 映画
先月上映された『Ray』ですが、いつも行く映画館では上映されず、盛岡で上映されていることが分かったのは、上映が終わった後でした。
上映期間がわずか1週間と短かったのも、見逃した原因の一つでした。
それで、早く見たいため、米国版のDVDを購入することになりました。
届いたのが、金曜日で、昨日と今日で、ざっと見終わりました。
米国版では聴覚の障害者のために、字幕をつける義務?があるのかどうか分かりませんが、
常に英語の字幕があるので、今回もそれを頼りに、筋を追っていきました。
これって、会話だけでなく、場面の説明(音楽が演奏されるとか、子供がしゃべっているとか)もあり、すごく親切です。
国内版のDVDでも、早くそのような作りになってくれるといいですね。

この映画は、レイ・チャールズの1950年代から1960年代を中心に、

ジョージア州の州歌になるまでの足跡をつづった物語でした。
子供時代のことが、何度も回想され、観客に強く印象づける様な作りになっています。
レイ・チャールズの音楽のあゆみ、彼を取りまく音楽家やレコード会社の連中との関わりあい、
盲目であることからの搾取との戦い、女性遍歴、麻薬との戦いなどが、描かれています。
ジェイミー・フォックスの演ずる主人公は、殆どそっくりという程似ていて、
しかも、ピアノもフォックスが実際に弾いている(歌はレイ・チャールズ自身)という映画で、
まさに迫真の演技と言っても良いと思います。
昔の1950年代の米国の風景が美しく描かれていて、とても楽しく見ることが出来ました。
古い車が多数出ていましたが、集めるのは結構大変(全部がSFXでは無いと思います)だったんじゃないかと思います。
レイ・チャールズがニューオーリンズから都会に出てきた当初は、ギター、ベースとのドラムレストリオで、
ナット・コール風の歌を歌っていたということは知りませんでした。

クインシー・ジョーンズの自伝にレイ・チャールズのインタビューが載っていて、
そこで、ディジー・ガレスピーの『エマノン』のヴォイシングについて、クインシーから訪ねられて、
ピアノでコードを教えたエピソードが述べられていますが、
映画でもその場面が描かれていました。
また、映画では、レイの母親が重要な人物として描かれていますが、

先ほど引用したクインシーの自伝に、レイ・チャールズに対する母親の言葉として、
『貴方が将来、何をしているか見届けられないが、
あなたが、ブリキのコップを持って物乞いするなんてことは全体ないわ。』
ということが書かれていましたが、何と凄い母親であることかと感じました。
なんでも彼女はこれが映画デビュー作らしいですが、これからどんどんすばらしい演技をスクリーン上でしてもらいたいですね。
それにしても、この映画はレイ・チャールズ自身が大きく関わっていると聞きましたが、自分の私生活を赤裸々に語ったと言うべき映画で、よくぞこれだけのことを表現する事を許したと思います。
ところで、アート・テイタムがちょこっと出ていましたが、ピアノがあまりうまくなかったのはご愛敬でした。

このDVDには劇場公開版と約25分の未公開映像が追加されたエクステンディド版が含まれています。
また、ボーナスディスクには、ライブシーンの延長版が2種類(“What Kind of Man Are You”,“Hit the Road Jack”)含まれていて、これも嬉しい聞き物です。

国内版は6/10に発売されるようですね。
レンタルで出たら、借りて、不明な所をチェックしようかと思います。

Ray (universal 25944 )





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Last updated  2022年01月06日 19時24分40秒
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