音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2005年12月09日
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カテゴリ: クラシック音楽

 ブラス・アンサンブルの曲で一番好きなのが「チャンネル・ワン・スイート」だったりするんですが、これを演奏している ボストン・ブラス の演奏会に行ってきました。10月にチケットを買いに行ったときは、全然売れていなかったので、小ホールとはいえ入りが心配でした。行ってみると、7割方は入っていましたので、他人事ながらホット一安心。開演が6時半なので、通常だと終業後ダッシュでも結構ぎりぎりの時間で、まして現在は冬季ですので、通常の状態だと危ない所なんですが、今日は都合のいいことに?、近所でセミナーを受講してきたので、かえって時間が時間が余り、コンビニで立ち読みをして時間をつぶしてきました。

 メンバーが、赤いTシャツに、黒っぽいスーツという、派手なのかシックなのかよく分からない服装で登場。「クリスマス・スペシャル」と題されたコンサートで、昨年リリースされた 「Christmas Bells are Swingin'! 」というCDを中心に、 「Within Earshot」 「Ya Gotta Try」 から数曲ずつという選曲でした。

 この録音でリードトランペットを担当していたリチャード・ケリーが、コスタリカ出身のJose Sibajaに変わってからの来日となりました。彼はその前はダラス・ブラスで数シーズン活躍していたようです。

 このグループはジャズ志向なので、通常は座って演奏するところを、チューバ以外は立って演奏するという珍しい風景が見られました。また、並び方も通常は両翼がトランペットなんですが、舞台下手から、ホルン、トランペット、チューバ、トランペット、トロンボーン、という変わった並び方でした。

 ドン・セベスキーの「Brass Roots」という曲から始まりましたが、いきなり全開モードで、Jose Sibajaのトランペットソロに直撃され、耳鳴りがして、これは先が思いやられるなと思い、ステージから3列目の席にしたことをちょっぴり悔やんでしまいました。続いて、ホゼの日本語による丁寧なMCが入り、その後、クリスマスキャロルが3曲厳かに演奏されました。

 続いては、これもクリスマスに因んでチャイコフスキーの「胡桃割り人形」から、「中国の踊り」、「アラビアの踊り」、「トレパック」の3曲が演奏されました。中国の踊りは、ピッコロトランペットが華麗に旋律を奏で、アラビアの踊りでは、ホルンの朗々とした音にうっとりしました。「トレパック」では。期待したほど盛り上がりませんでした。この曲では、ちょっと軽めの編曲ですが、それがちょっと裏目に出ていたかもしれません。躍動感溢れる、ロシアの踊りの感じはちょっと足りなかったかな、と思います。

 次ぎに、ドヴォルザークの家路でしたが、MCを担当したAndrew Hitz が、この曲はとても良く知られた曲だと言うところで、veryを3回くらい連発していたのは笑えましたね。どうも、この方はこれが口癖のようでした。

 続いて、リストのハンガリー狂詩曲第2番。ここでは、トランペット2人のバトルと軽妙な動きが見物でした。例のクラリネットソロのところのトリルを2人で延々と続ける所は、大受けでした。

 ロバート・W・スミスの「ジングルベル」と「星条旗を永遠なれ」をつなぎ合わせた、楽しい編曲で第1部が締めくくられました。

 第2部は、またジャズのナンバーで「イン・ザ・ムード」。ここでも、ホゼのバリバリのソロと、ショーのハイトーンを駆使したソロが印象的でした。

 「もみの木」は神妙に演奏されましたが、最後にア・カペラでノベルティ風に歌われたところが結構良かったです。大柄なショーが高い声を出していたのには驚きました。

 続いて、ジャズ風にアレンジされた「フォロスティ・ザ・スノーマン」がとても心地よかったです。

 次ぎに、「Have yourself a merry little Xmas」がしっとりと歌われました。トラディショナルの「It Came Upon a Midnight Clear」のジャズ風アレンジが演奏された後、最後はエリントンの「キャラバン」。開演前に、ステージに3本トランペットが置いてあるので、3本のトランペット・バトルが行われるのではないかと密かに期待していました。遂にそれが最後に実現しました。3本のトランペットが至近距離で炸裂する様は、それはもうすごいもんでした。

 アンコールは、「ナイト・トレイン」でかっこよく終わりました。

 休憩を入れて約1時間30分ほどという、比較的短めのコンサートでしたが、
もっと聞きたいと思うくらいでちょうど良いかなと思います。やはり、ジャズ風アレンジの場合にこのグループの特徴がよく出ていたと思います。この方面の演奏では、右に出るグループはいない(出ない?)と思います。

 個人的にはホルンのJ.D.Shawのスーパー・テクニックに期待していたのですが、
それはもちろんのこと、以外に音色が良いのに驚かされました。機動性重視のため主にB管を使っているので、音色が犠牲になるのはまあ仕方がないと思っていましたが、実際に聞いてみると、とても肉厚のいい音がしていてびっくり。

 それに、スタミナもすごいですね。これは、ほかの4人の方にも当てはまりますが、あれだけ吹いても、殆どミスがありません。やはり、アメリカのミュージシャンは鍛え方が違いますね。

 ところで、帰りがけに、在籍しているオケのメンバーに遭遇。でも何故か二人とも弦楽器奏者でした。弦楽器の方でも、こういう演奏会に来るもんなんですかね。?

 ということで、大満足のコンサートでした。これから、全国で公演が行われると思いますが、ブラス・ファン、金管楽器奏者は必見ですぞ!!

boston Brass Christmas Special

1.Don Sesky(arr. by J.D.Shw):Brass Roots
2.Traditional(arr. by Richard Price):Carol of the Bells
3.Traditional(arr. by by J.D.Shaw):Coventry Carol
4.Tchaikovsky:Nutcracker Dance Suite
  1.Chinese Dance
  2.Arabian Dance
  3.Russian Dance
6.Dovorak(arr. by by J.D.Shaw):'Coming Home' form New World Symphony
7.List(arr. by by J.D.Shaw):Hungarian Rapsody No.2
8.Robert.W.Smith(arr. by by J.D.Shaw):Jingle Bells Forever
(Intemission)
1.Joe Garland(arr. by by J.D.Shaw):In the Mood
2.Traditional(arr. by by J.D.Shaw):O Chrisitmas Tree
3.Jack Rollins(arr. by by J.D.Shaw)::Frosty the Snowman
4.Blane & Martin(arr. by by J.D.Shaw)::Have Yourself a Merry Little Xmas
5.Traditional(arr. by by J.D.Shaw)::It Came Upon a Midnight Clear
6.Irving Berlin(arr. by by J.D.Shaw):White Christmas
7.Duke Ellington & Juan Tizol(arr. by by J.D.Shaw):Caravan
(Encore)
Night Train

2005.12.9 盛岡市民文化ホール(マリオス)中ホール 3列10番で鑑賞










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Last updated  2007年02月23日 22時08分52秒
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