最終章




450ドル…

それは私がルームメイトに毎月払うアパート代の金額と
同じ金額でした。

同封された手紙にはこう書いてありました。

「君と話し合ってからずっと考えてきたんだけど、
早く答えを出せなくてごめんね。
帰ったら結婚しよう。
家賃を毎月送るから僕が帰る迄ハワイにいて欲しい。」

私の目からは大粒の涙が一杯一杯こぼれて、声にならなかった。

心配して顔を覗き込むルームメイトのSちゃんに、手紙の内容を説明すると
一緒に私と泣いて、ボロボロの顔で一緒に喜んでくれた。
"(;;、)ヾ(^^ )"

「僕達は来年カリフォルニアに行く事になるから
君はそこで行きたかった大学へ通えばいいから。
僕が君をちゃんと支えるから君は好きなだけ勉強してください。」

私達はその後、半年間離れ離れになるのですが、
彼はその後も毎月少ないお給料から450ドルをかかさず
送金してくれました。
そしてルームメイトのSちゃんは結婚式の日まで
私と一緒に暮らして支えてくれました。

国籍も、目も肌も髪の色も、もう問題ではありませんでした。
わたしは決めました!国際結婚。

その後も説明しきれない程、色々な事がありました。
でも結局、親の猛反対を振り切り内緒で入籍をしました。

親に話したのはその一年後!なんと親不孝なんだろう。

2005年、私達は結婚して10年めを迎えた。
あの時、“この人と結婚したい!”と思った自分の気持ちを信じて、
結婚に踏み切って良かったと思います。

そして彼の仕事や家庭に対する誠実さから、
生活はだんだんと豊かになり、
ハワイにマイホームを持つことが出来ました。

彼はあの時に約束した言葉どおり、この10年間、
どんな時も優しい瞳で誠実に私を支えてくれました。

まさか、外国の人と結婚するなんて夢にも思ったことが
なかった私の人生はどこでどう変わったのだろうか。

今でこそ、国際結婚など、どこにでもありふれている事
なのだろうけど、10年前の私には考えられなかった事だった。

彼に対する想いや尊敬は結婚して年を重ねるほどに
増していっています。
彼の事をもっともっと好きになっている私がここにいる。
これ以上の幸せを私に与えてくれた結婚は
彼以外とはなかったと信じています。

 +++++++++++++++++++++++++


アメリカの有名なマリッジカウンセラーの書いた本に
こんな言葉がありました。

あなたが配偶者と知り合った頃の事を今すでに忘れて
話せないようならその夫婦は終わりに近い。

時には思い出してみませんか?二人が出会った頃の事。

あなたの結婚した理由書いてみませんか?
私も読んでみたいです。
あなたのラブストーリーを…

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