アメリカで出会った人々



一ヶ月位前にだんなの友達が家にある
テントを借りに来た。
キャンプ用で大きさは多分6畳間位の広さがある。

てっきり週末だけのキャンプに使うかと
思っていたのに
2週間経っても返しに来ない。

お気に入りの椅子も一緒に持って行かれたので
いつ戻って来るのかだんなに聞いてみた。

「奥さんと喧嘩したからまだ今もテントに住んでるよ。」
という返事。

何でも奥さんと喧嘩して家を出た?
追い出された?らしい。

彼はディカプリオの背を高くして筋肉質にしたような人。
あの人が奥さん(アメリカ人)
と喧嘩してテントで暮らしている姿を
想像すると少し笑える。

しかし、
そんな話しはどこにでも転がってる。
アメリカ人のサバイバル精神には
すごいものがあると思う。

カルフォルニアに住んでいる時に
すごく驚いた事があった。

私たちが新婚時代、
狭いアパートに住んでいた時の話し。

アパートの一階にはそれぞれの住人用に
やっと車が一台入る位のぼろっちい、
便所虫が自然と集まって来るような
ガレージがあった。

家はそこを物置きに使っていたんだけど、
そこに3ヶ月間も暮らした
すごいサバイバル精神の持ち主がいた。

その人はだんなの友達の友達で
隣の州のアリゾナから突然来た。

やっぱり奥さんと喧嘩して出てきたらしい。
カリフォルニアで仕事を探すから
しばらく泊めて欲しいという。

私は生まれたばかりの赤ちゃんがいたし、
知らない人だからそれは困ると言った。
意見はだんなと一致した。

ある朝、
物置きから荷物を取り出そうとしてびっくり。
そこに誰かが生活しているような跡があった。
だんなに聞いてみた。

「ごめん。君が怒ると思ったから言えなかったけど、
ここならいいよと言ってあげたんだ」

返す言葉もなかった。
( ̄。 ̄;)

奥さんと仲直りする迄の3ヶ月間
そこで寝起きしていた彼のすごさに私は脱帽だった。

アパート内にあるプールの鍵を貸してあげて
そこで夜はシャワーやトイレも使っていた。

彼の枕元に聖書が置いてあった事が
記憶に残っている。

あの暗闇で聖書を読んで神に
何を誓ったんだろうか...?

その彼は帰って直ぐ、
アリゾナに家を買ったらしい。

あの3ヶ月間のお金も
私たちのガレージのおかげで
しっかり貯金出来たからどうもありがとう
とお礼を言われた。

すごい!
お金が無かった訳じゃなかったんだ。
節約してたんだー!

いやー本当にすごいな。

しかしあの便所虫ガラージに寝ていった男は
その後も二人いた。

私が狭いから男は泊らせないと言う度に
家のだんなは友達にあのガラージを
紹介してたらしい。

ある晩、
なんだか家のだんなの行動が
そわそわしていた。

それで彼が寝た後こっそりと
下に降りて行ってガレージを開けて見た。

二人の男性が並んで寝ていたの
見て思わずウッと声をあげそうになった。
(゜O゜;

急に開けられて驚いたのは
彼らのほうかもしれない...
(O.O;)(oo;)

それにしても凄いなぁーと又感心。

おい、おい、今回のハワイではテント貸しか?
家のだんなも喧嘩したら多分
あのテントを持って家を出るんだろーな。

旅行の仕方を見てもアメリカ人って
寝る場所にはお金かけない民族だと思う。

しかし寝てしまえば皆同じ。
その分美味しいもの食べたり
貯金した方がいいのかもね。

ジャニーズ系のジェームス

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