BON JOVIとの出会い


忘れもしない中2の冬。
当時クラスで赤丸急上昇中だった男の子に近づきたく思った私は、彼にこう話しかけた。「どんな曲が好き?」
彼は律儀に紙とエンピツを取り出し、5,6人の外人ミュージシャンの名前と、そのおすすめ曲7,8曲をズラズラッと書いてくれた。
洋楽にはてんで興味もなっかたし、初めて見るような名前ばかりで私にとってはチンプンカンプンの世界だった。
ともあれ人気者の彼と会話を合わせたかった私は、さっそくレンタル屋さんに走った。
あまりよく覚えていないが、ブルース・スプリングスティーンやデイヴ・リー・ロスなんかがあったんだと思う。
いくつか借りて聞いてはみたが、まあまあという程度であまりピンとはこなかった。
数日後、偶然夕方に放映していた「ポップ・ベティハウス」という番組を目にしたとき、事件は起こった。
「ハーイ、ベッキィデース」とブロンドのべっぴんさんの呼びかけで始まったそのTV番組は、洋楽のビデオクリップなんかを紹介する番組だった。
何気に見ていると、『BON JOVI』とやらの♪リヴィン・オン・ア・プレイヤー♪という曲が流れ始めた。
コレは確か彼に教えてもらった、おすすめ曲の中に入ってたヤツだ!
私は緊張に包まれながら、画面を食い入るように見つめていた。
私の胸の鼓動はどんどん熱くなり、顔が紅潮しなぜか涙が出てきた。
圧巻だった。
バラードでもないのに胸が苦しくなって、涙が止まらなかった。
私はその日、恋に落ちた。
BON JOVIに、彼らの音楽に、そしてなによりもJONあなたに。
しばらくの時間、私はその場を動けなかったことを、今でも覚えている。

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