不登校、中退者専門の全寮制の高校で、学生寮に喫煙室が完備。完全に法律違反を奨励したと受け止められても仕方がないですね。火災等の安全面を強調しすぎて、教育的配慮が欠落していたのでしょう。これでは今まで吸わない学生まで吸ってしまいそうです。
法律的にも、身体的にも 高校生などの若者の喫煙には問題があることは理解していますが、その上で、喫煙奨励室ではなく、禁煙指導などを主目的に喫煙管理をすることを目標として、常に指導教官などと話し合う場所として、当初は考えていたとすれば、残念ですね。
以下記事転載
愛知県新城市の私立黄柳野(つげの)高校が学生寮に喫煙室を設置したとして、県警少年課が県 青少年保護育成条例 違反(喫煙場所の提供)容疑で同校を家宅捜索していたことが分かった。同校は「禁煙指導室であり、喫煙室ではない」としているが、生徒の喫煙を黙認していた。県警は教職員らから 事情聴取 し、容疑が固まり次第、 書類送検 する。
家宅捜索は29日に行われ、県警は灰皿などを押収した。
同校によると、喫煙室は「禁煙指導室」との呼称で07年4月、4棟ある男子寮に1室ずつ設置された。同校では同年1月、女子寮で、たばこが原因とみられるぼやが発生。「隠れて山林でたばこを吸って山火事になったら周囲に迷惑をかける」などの理由から寮に喫煙場所を設けた。「禁煙させることが目的」とされるが、常に開放された状態で、生徒は自由に出入りし喫煙していたという。押収された灰皿について同校は「生徒が用意した。学校は置いていない」と釈明している。女子寮(1棟)については生徒が外に喫煙所を設けていたという。
同校は禁煙指導室を閉鎖する方針で、1日の全校集会を開いて生徒に経緯を説明する。辻田一成校長は「苦しい選択だったが、喫煙を容認していると受け止められても仕方がない。来年度から喫煙する生徒は入学させないつもりだ」と話している。
同校は95年開校。全寮制で生徒数231人。不登校の生徒や中退者を全国から受け入れている。【加藤新市、福島祥】
[ 毎日新聞 11月30日]
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