抱っこは最高。

みなさん・・・
「カンガルーケア」ってご存知ですか？
きっと・・・小さく、かわいらしくお子さんを生んだママをはじめ、ご家族は
ご存知の方、実際に経験なさった方もいらっしゃるかと思います。

簡単に言うと「カンガルーケア」とはパパやママの胸（直接の肌）の上に
はだかん坊の赤ちゃんを直接、抱きます。
かくいう、あたしも＠パパもむすめっちを
その、カンガルーケアという方法で抱っこした経験者です。

一言で言うと、「カンガルー抱っこさいこ～！」です。

ほんとに、赤ちゃんって両親の、人のぬくもりを
求めているんだな～って実感できる抱っこの方法です。
それを証拠に？呼吸状態を初め体に取り込む酸素の量や心拍の状態が
保育器の中で安静にしてる時よりも安定したりするんです。
びっくりですよ～～！！

担当のナースママも
「わ～～ママ（パパ）のだっこ、やっぱり良いんだね。」
「午前中・・実は・・一時期、酸素、落ちちゃったんです。
　その後、調子戻ったんですけど・・でも、ちょっと、気になってたんです。」
「これだけ、取れるようになたらもう、大丈夫！」

って、調子悪かったなら報告してよ～～～～～！

という場面も何度かありましたけど・・
でも、考えてみたら・・それでよかったのかもしれません。
たぶん、抱っこする前にその話を聞いていたら
「調子がイマイチなら・・抱っこは中止する」って自ら申し出ていたでしょうし・・
私が、それを知った所ですぐに駆けつけて
何かしてあげられるか？ときかれれば

答えはＮＯです。

私がお医者様や看護婦さんだったなら・・多少は意見の１つも言えたかも知れません。
いくら、勉強して、状況を把握した所で
技術的なことはお任せするしかないのです。

きっと、ＤｒもＮＳのみなさんもわかっていたんでしょうね。
私の性格を・・
だったら、黙っていて予定通り「抱っこの実施」を・・・
と思ってくれたんだと思います。
ありがたいことです。

話は戻りますが・・・
「保育器に入っている子供を外へ出して、大丈夫なの？？」
と思われる方もいらっしゃると思います。
普段は保育器という無菌？の状態で保湿、酸素濃度と
完全に管理された状態の中での生活。
確かに、外に出ることによって感染症のリスクはあがります。

ですが、それ以上に親子で得る物ってあるんですよ。
親の立場から言えば「親なんだ！」「自分の子供だ！」ていう、実感です。
隔絶されると目の前にいてもどこか、受け止めきれていない部分って
少なからずあると思うんです。
抱っこする事によってその認識が強まったと思っています。

それに、案外、子ども自身、大丈夫なものです。
少なくとも私は抱っこが原因でむすめっちが風邪ッぴきになったとは思ってないです。
だって、抱っこしてなくても感染症に罹るときは罹るんですから。
そんな事いったら、保育器の手を入れる窓から
手を入れてお世話も出来ないし、声をかけることすら出来ません。

抱っこの許可がおりて正直、私もはじめはどきどきでした。
３０分も１時間もだっこして大丈夫なの？って。
不安は１回目の抱っこで吹き飛びましたよ。

「これで、感染症がひどくなったら次の抱っこを中止すればいい」
「だっこっていいなぁ～～むすめっちかわいぃ～～」
ってそう思えたのですよ。

Ｎに入らなくてはいけない子でもある程度の大きさで状態が落ち着いていれば
普通に抱っこも許されます。
ですが保育器に入ることで
手をさわったり、頭をなでたりは出来るけど抱っこは出来ない。
これって、母親にとってすっごく、つらいことなんです。
周りのお母さんが、子供を抱っこする姿を見て
「いいなぁ・・・」って思わないお母さんっていないと思うんです。
私も、このときばかりは他のお母さんの事「羨ましい・・」って思いましたから。

透明の箱舟は、むすめっちのお部屋だったと同時に
親子の壁・・だったと思います。

カンガルーケアは・・
抱っこは・・
そんな、親子の壁を取り払われる貴重な時間なのです。

むすめっちが胸の上で眠り、あたしが頭をなでる。
ち～さな声であたしがへったぴな歌をうたってあげる。
しかも、替え歌、むすめっちバージョンで・・・
むすめっちがもぞもぞと動き、生きてる・・・って実感する。

そんな、当たり前の事が限られた時間しか許されない親子もいるのです。

最後に・・
Ｎの婦長さんがいわれた言葉に忘れられない言葉がいくつかあります。
その言葉の１つを終わりの言葉にしたいと思います。

「おかあさん・・・
　あたしね・・・いつか、母子が一緒にお昼ね出来る
　保育器ができないかな～？って思うの・・・
　そんなお部屋（保育器）があったら良いと思わない？」