サクラチル*..。*・.*

サクラチル*..。*・.*

6月20日--午後--





そのとたんに剣路はまだ小さいからなのか、歩き疲れて寝てしまった。




「ごめんね。剣心。わざわざ迎えに来てくれて・・・。すごいとおり雨だったから少し、髪が濡れてるよ。」




「拙者より、薫殿のほうが濡れているでござるよ。ほら、うしろむいて。」





後ろに向かせたあと、剣心が、優しく髪の毛をタオルでふいている。





しばらくしてから、



「ありがとう。剣心。あいからわず優しいでござるなぁ。剣心は」





剣心の口調を真似して、くすっと笑いながら薫が言った。







「それより・・・・薫殿、最近どうしたのでござるか?毎日のように出かけて。」





薫は黙っていたが、しばらくしてから口を開いた。






「あーあっ。もう教えちゃおうかな。剣心、誕生日おめでとう。誕生日に、何か贈り物をしようと思ってて、いろんなお店で、贈り物何がいいか探してたんだ。」






「6月20日・・・そういえば拙者の誕生日でござったな・・・。」




剣心はいままでに誕生日に、贈り物などもらったことがなかったから、すっかり忘れてしまっていたのである。






「でも・・・結局、いっぱい悩んでたのになかなか決めれなくてなんにも買ってないんだ・・・。ごめんね。」




苦笑いして薫が言った。




「ううん。それだけで嬉しいでござるよ。それより、拙者はびしょぬれで薫殿が風邪を引かないか心配でござるよ。」



そう言って、優しく微笑んだ。







「拙者は・・・・薫殿が元気でいてくれれば・・・そばにずっといてくれたらそれが拙者にとって、一番嬉しいし、一番の贈り物でござるよ。」







薫は何も言わずに、少し恥ずかしそうに笑った。何も言わなくても、充分だった。心の中がいっぱいになった。



嬉しくて、幸せでいっぱいに・・・。







しばらくして、



「よしっ!でも誕生日だし、夕ご飯は、すっごいおいしいもの作るね!ちょっとは料理上手くなったんだから!」









「そうでござるか。じゃあ楽しみにしているでござるよ。」




そう優しく微笑んだ。






そのとき、剣路が眠そうに目を覚ました。




「おろ?起きたでござるか。今日はすごいご馳走を薫殿が作ってくれるらしい。楽しみでござるなぁ。」




そう剣路に微笑んだ。
















6月20日・・・。拙者の誕生日。これからもずっとずっと愛しい人と過ごせたらいい・・・・・。     

薫殿と剣路・・・。


そして、大好きな人がいつまでも元気でいてほしい。

誕生日を迎えるごとに人は死に近づいているけれど、

拙者は薫殿と最後まで一緒にいたい・・・・。














最後まで。       最後まで愛し続ける・・・・・。

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