サクラチル*..。*・.*

サクラチル*..。*・.*

桜---チェリーブロッサム---



時は明治。





「弥彦くん!どうしたの??用件って何?」


可愛らしい女の子がたっている。


「今日は燕に言いたいことがあって呼んだんだ」


燕と弥彦は今は恋人同士である。昔はただの友達という感じだったが、

弥彦が必死の思いで告白し、恋人同士になれたのだ。





「なあ・・・・この桜の木の下のこと・・・・覚えてるか?」





「うん・・・・。剣心さんと薫さんが・・・死んだ場所だよね・・・」






「そうだよな・・・・。2人はここで死んでいったんだよな・・・・」













--------------2年前----------------




「やっと・・・・やっと十字傷が消えたね・・・・・。」



そう言って薫が剣心を抱きしめて泣いた時にはもう剣心は死んでいた。



今の医学では治すことの出来ない病気。たくさんの人々を助け、剣心は死んでいっ

たんだ。




------------この桜の木の下で-------------


俺たちが知らないうちに薫が家から飛び出して行って、みんなで薫を探して、夜中にやっとみつけることができたんだ。



薫は・・・・もう何時間も前に死んでしまった剣心をずっと膝枕していて・・・・

優しく微笑みながら、剣心の頭を撫でていたんだ。



俺が薫に話し掛けると




剣心・・・・剣心のね・・・十字傷がやっと・・・やっと消えたんだよ


そう言って微笑んでいたんだ。



剣心は薫の深い愛のもとで死んでいったんだ。




そして、しばらくして俺が薫に話し掛けようとした時には・・・・





薫はもう剣心の後を追うかのように死んでしまっていたんだ。




剣心と同じ病気だった薫も、もう命がみじかかったんだ・・・・・。



でも薫と剣心の顔を見たら、俺は思わず微笑んでしまったんだ。







-----------2人とも・・・・2人とも・・・・・幸せそうな顔で死んでいたん

だ・・・・・・。-------------















「だからさ・・・・だからさ燕。」


弥彦が燕の顔をじっと見た。



「なあに?弥彦くん」






「俺は剣心と薫が病気にかかって、正直不幸だ・・・と思っていたんだ。

だけど、それは違うんじゃないかなと今はそう思うんだ。

剣心と薫は深い絆のもとで、一緒に短いあいだだったけど・・・幸せで、楽しい生

涯を精一杯生きたんだ・・・そう思うんだ。」





「そうだね・・・」


燕が優しく微笑んで弥彦を見つめた。







「だから燕。」



「だから・・・・俺と燕も剣心と薫みたいに深い絆でいつまでも一緒にいれたら

と・・・思うんだ。」




「・・・え?」


燕は今弥彦が何を言ったのか一瞬わからなかった。









「俺と・・・・結婚しよう。」







「・・・・・はい。」




にこっと笑って燕は答えた。







「俺たちも・・・・この桜の木の下で剣心と薫が死んでいったように・・・・

いつまでも、最後まで深い絆と愛でいれたらと思うんだ・・・」




微笑みながら弥彦が言った。





「そうだね・・・・ずっと、いつまでも一緒でいようね・・・・・・。」




「ああ・・・。」



2人は手を繋ぎながら桜の木の下から去っていった。









いつまでも・・・・いつまでも・・・・あの2人のように一緒にいよう。


最後まで。2人の手が離れないように。愛が離れないように。







------ずっと一緒にいような・・・・燕------






















© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: