サクラチル*..。*・.*

サクラチル*..。*・.*

ありがとう




「大丈夫?井上さん。」

そう言ってこけそうな私の手を取ってくれたのは石田くんだった。


「ありがとう石田くん。」


「いや別に・・・たいしたことしたわけじゃないから。」

いつも石田くんはこんなことを言う。


「さっきも十一番隊の人に私がからまれた時も助けてくれたよね。
なんかいつも迷惑かけてばっかでごめんね・・・?やっぱり・・・私が黒崎くんたちと死神界にきたの・・・みんなはおにもつって思ってるのかな。」


前から思ってた。そう考えないようにしてた。

やっぱり思っちゃうよ。私は役に立ってるのかな。

みんなの・・・黒崎くんのおにもつになってないかな。」


「そんなことないよ。」

石田くんはすぐにはっきりそう言ってくれた。



いつも石田くんは優しい言葉をかけてくれる。

いつも守ってくれる。なんでそんなに優しいの?




「井上さんはおにもつなんかじゃないよ。絶対に。
それはみんなもそう思ってることだよ。」


照れて、焦りながら石田くんが言った。



「本当に・・・?」


「そうだよ。おにもつなんかじゃない。もちろん・・・」


「もちろん?」


「もちろん、黒埼もそんなこと思ってない。」


なんで?なんでいつも優しいこと言ってくれるの?



「え?!黒崎くん・・・?!!??」



「さあ、じゃあ早く黒崎のとこに行って助けなきゃね。」


にこっと笑って石田くんが言った。




なんで優しくしてくれるの?

なんで、私にいつも優しくしてくれるの?





「石田くん・・・なんで黒崎くんがって・・・?」


「井上さんは黒崎のことが好きなんだよね。」



「えっ?!!?」



「知ってたよ」




気付いてたんだ。石田くん、ずっと前から。

でも、でも・・・





ずっとあなたは私を助けてくれる。

いつも、どんな時でも。



黒崎くんは、見た目はきつそうに見えてみんなから近寄りがたい人だけど・・・

本当は、本当は優しくて友達思いですごく心が強い人。

すごく惹かれる人。




でも




あなたは気付けば私の傍にいて。助けてくれる。

私が危ない時は手を取って助けてくれる。


私バカだ。今、気がついた。


いつも支えてくれていつも傍にいたのは



石田くんだった。



石田くんがいたから、ここまで危ない目にあわずにここまで来れたんだ。

黒崎くんのこと好きで、好きで憧れてる。けど、

実際に傍にいて、守ってくれてたのは石田くんだったんだ。



「でもさ・・・。」


「何っ?石田くん。」



「僕たち同じ手芸部だったのに全然話さなかったよね。
今じゃ、想像もつかないや。」

笑って石田くんが言った。


「そうだよね!今こうしていなかったら、きっと石田くんとは話さなかったかもしれないよね!」




「でも僕は、井上さんと話せてよかった。」



そんなこと言われたら困っちゃうよ。

私は・・・石田くんのことどう思ってるんだろう。

まだわからないけど



まだわからないけど、失うのはすごくいやだって思うよ。



「何言ってんの石田くん!早く黒崎くんたちのとこに行って助けなきゃっ!」


「そうだね。じゃ、そろそろ行こうか。なんだかんだでもうここに20分くらいっつ立ってるよ。」



「うそぉっ?!!?」





絶対、ここからルキアさんを助け出して

みんなで帰るんだ。みんなで一緒に。

それまで、精一杯石田くんを守ってあげるんだ。


いつも助けてもらってばっかだったから・・・今度は私が守れるかな。




絶対に、みんなで帰ろう。



------がんばろうね、石田くん------

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