サクラチル*..。*・.*

サクラチル*..。*・.*



「おまえはいじめられオーラがでてる」



ドンッ

「あ・・・椎葉さん・・・」

おれは廊下で同じクラスの椎葉さんにぶつかった。

泣いていた

知っている 椎葉さんは今クラスの女子たちにいじめられているんだ。

理由はわからない けど

いじめられている本人の気持ちは、わかる。

どれだけ傷つくか  辛いか

毎日どれだけ長くて 恐いかを




見ていたくない

見ていたくない

自分の過去を思い出す

もう人が傷つくのは嫌なんだ

見ているだけで椎葉さんの痛みがわかるんだ



「最悪だなあいつら、あーやって弱いものいじめ続ける気じゃね?」


違う

「弱いものじゃないよ」

椎葉さんは

「・・・椎葉さんは強い人だと思う」

強い人だから

毎日学校に来れるんだ。

強い人だから

いじめてる奴等の前では泣かないんだ


「羽鳥にまとわりついてんじゃねーよ。金魚のフン。」


「ねぇ歩・・・トイレついてきてよ」



いじめてる奴等が椎葉さんに言ってる

みんな、わかってる。トイレで、見えないところでいじめるんだ。

みんな、わかっているのに。誰も助けないんだ。

おれがいじめられてた時もそうだった。今もはっきり頭に浮かぶんだ。

笑っているあいつらの顔が・・・。


もう、嫌なんだ。そういうの見るのも。何もしないでいる自分も。

全部自分の為だとしても、もう目の前で人が傷つくのは嫌なんだ。



おれはトイレに連れて行かれそうな椎葉さんの手を強くあいつらから奪い取った。


「いいかげんにしろよ」


------あの時、自分自身が楽になりたくて、おれはこんな行動を取ったのだろうか。

本当は椎葉さん自身を助けたかったのだろうか。


昔のおれは人に頼るどころか友達さえできなかった。

みんなおれにかかわろうともしなかった。

椎葉さんには昔のおれにはなってほしくないんだ。




------おれは椎葉さんの味方だから-----



どんなことがあっても、おれは椎葉さんを信じるから


弱いけど、いつか・・・いつか強くなるから。




強く椎葉さんの手を強くひっぱったこと。おれは後悔してないから。

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