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台所では、小雪が山姥に変身し子供たちを丸裸にしてそして大きな頭の口から次々と3人の子供を、むしゃむしゃと、食べてしまったのです。
小助は(小雪は山姥だったのか!そうか、そうかどうりでごはんはたべないはずだ、にんげんであるならごはんはたべるはずだからたべないのはおかしなはなしだとおもっていたが主人であるじぶんもたべられてしまうのでは) と思いびっくりして逃げようと思っていたが、慌てて足を踏み外して天窓から台所の中に落ちてしまったのです。
ドスンと大きな音がしてしまったので山姥に見つかり山姥は耳まで避けた口から、子供たちの血がぽたりぽたりと滴り落ちて恐ろしい顔で大きな目をむいて(小助わしはお前に前々から台所には、決して入らないようにまた覗いたりしないでほしい、この約束を破ればお前の前から居なくなると言ったはず、その約束を破りわしの本当の姿を見たのだからお前を今から食ってやる)と言って山姥は小助を追いかけますが、小助はびっくり仰天大慌てであたふたと外に逃げて裸足のまま丘の下の何時もの友達の太郎の家に逃げ込みます。
太郎は小助どうしたのかと聞くと、小助は今まで見た事を、
詳しく話し(少しの間かくまってほしい、少しの間だけで良いから世話になるが宜しく頼むよ、御願いだから)すると太郎は(そうかそんな事があったのか、お前の気の済むように、
成るまで居りなさい)と優しく言ったのです。
暫く太郎の世話になる事になったある晩の事です。
村の若い者が集まり酒盛りをしようと話が決まり、太郎の家の
大きな囲炉裏を囲んで、飲めや歌えの宴になります。
みんな楽しいそうに飲んだり歌ったりしていましたが、小助だけ、
一人あまり飲まないし、楽しくない振りでした。
頭の中は、小雪が山姥になりそれはそれは恐ろしい姿で子供達を、
食っていたし、また自分も食われる羽目になるとは思いもしない事、
あの優しい美しい小雪が山姥なぞとは、夢であって欲しいと、そんな事を、
考え事をしていたのです。
みんなも、機嫌を取るのにきずかって居りました。