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2009年06月02日
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カテゴリ: ゲーム考
rl.jpg

 そして、やはり米国企業が故のメリットがたくさんある。
「RockBand Beatles」の発表ではビートルズのメンバーが出てくるし、コントローラーなしでゲーム画面を操作できる新しいシステム「Project NATAL」では、映画「マイノリティーリポート(映画の中でトムクルーズがコントローラーなしでコンピューターを操作するシーンがあります。)」の監督、スティーブン・スピルスバーグが登壇するというサプライズ。

 人脈というコネクション、プレゼンテーションテクニック、お金のかけかたもすばらしいのだが、なによりアメリカにとってゲームというものがちゃんとしたマーケットを持ったエンターテイメントとして認識され、ゲーム業界という閉じた世界だけでなく、映画、音楽業界からもその未来を期待されている事がよくわかる。
 子供の玩具扱いされているゲーム機がコア化する過程においてサブカルチャーな秋葉原や、キワモノ扱いされているアニメという文化に擦り寄ってしまった事で逆に変な閉塞感を漂わせてしまっている日本とは"各"の違いを存分に見せつけてくれる。
 まったく今や、日本はゲーム発祥国でありながらすっかりゲーム後進国になってしまったなあと感じてしまう。

 ちょっと気になったのは、昨年のE3でスクウェア・エニックスの和田洋一氏が何か忘れたことを思い出したような演出で進行していたDon Mattrickの肩をポンと叩き、FFXIIIが海外ではXBOX360とマルチになると衝撃の発表をしたが、そのアイロニックなのか、同じような演出でコナミの小島氏が同じくDon Mattrickの肩をポンと叩き、「メタルギアソリッドライジング」の発表を行うシーンがあった。
 単なる同族嫌悪なのかもしれんが、どうもこの手のアイロニックは日本人がやってもちょっと陳腐さが先行してしまい、それに反応して祭り状態になる日本のゲーマーや、ブロガーの発言も残念な感じ。
 カンファレンスにスパイスを利かせるというよりは逆にちょっとパッとしない空気が流れたんではないだろうか?


 まあそんな難癖はいいとして、全体としてはすばらしいカンファレンスだったと思います。かなりXBOX360への物欲がフツフツと湧いてまいりました。

paint.jpg

 やはり技術屋の端くれとして目を見張ったのが「プロジェクト・ナタル(Project NATAL)」という技術。コントローラーがなく、体のモーションを全て認識しながら画面操作ができるというもの。
 この技術自体はPS3にもあり、私も「Playstation EYE」を購入した時に同梱されていたメモーションというソフトでそのインターフェイスを堪能する事はできたのですが、どうもテクニカルデモを見ているともう一歩踏み込んで、体全体の向き、奥行きなんかも認識しているよう。
 さらに音声認識技術も搭載されていうようで、言葉と体を自由に使って画面操作からゲームプレイまでできるようになっているようです。

eyepet-screenshot-03.jpg

 PS3でも密かに期待している「EYE PET」というPET育成のようなゲームがあってそこでも音の認識、手書きオブジェクトのリアルタイムスキャニング、カメラの認識などが出来ているようですが、XBOX360の「Project NATAL」はそのそれぞれの要素技術を上手くまとめ上げているようで一体感のあるソフトウェアとして完成しそうな印象を受けます。

 IT業界にいると
「マイクロソフトは要素技術は後追いだが、それを商業レベルとしてまとめあげるパッケージングが上手い」
という事をよく感じる。(若干寡占目的で余計なことをするが・・・・)
今回のカンファレンスも要素技術は後追いっぽいが、しっかりそれをユーザーフレンドリーにまとめ上げてきた感じがあって好印象を受けた。

 XBOX360が残念なのは、日本に対するマーケッティングが本国とずれすぎてる所。
Twitter、Last.fm、Facebookとの融合もあるそうですが、日本ではまだまだメジャーではないし、NETFLIXというDVDレンタル会社のサービスは提供国を増やしたとはいえ、未だ日本はサービスできず(どうも著作権あたりの鬱陶しい団体のせいもありそうですが)ちょっと日本で使うには物足りなさは否めない。


Twitter、Last.fmはいいとして、Facebookをmixiとかにし、NetFlixをTSUTAYAあたりに変更し、リージョンコードも見直した上で、海外の次世代ゲームが楽しめる洗練された端末に昇華すれば(ちょっとハードウェアとして野暮ったい感じがあるとはいえ)、日本でもそこそこ需要がありそうな気もするのだが、それは単なる私の趣味だけの思い込みなのだろうか?


PS3(プレイステーション3) PLAYSTATION Eye with メモーション CEJH-15001





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Last updated  2009年06月02日 15時49分32秒
コメント(4) | コメントを書く


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Re:XBOX360のプロジェクト ナタル(Project NATAL)  
にゃんちゅう☆ さん
ひげさん、こんばんは!
■ゲーム後進国。
“発展途上”という言葉を使わない所にクスリと(笑)
冗談はさて置き。
ゲーム及びゲーム概念の幅が進化してきているのに対し
ユーザー側の「捉え方」はあまり進歩していない気はしますね。
よくある、ゲームは卒業したか?という話には疑問を抱きます。


■最後の疑問について。
【1】日本におけるユーザー割合から、MSが日本市場をあまり重視しなくなった。
【2】ユーザー数,層の事情の為mixiやTSUTAYAからしても、360は旨みが少なめ。(実験位ならアリ)
があるのかもしれません。
↑こんな驚きの無いつまらない分析はともかく…
少しずつ「ゲーム概念の幅」を広げた競争が表面化してきている点が興味深いです。
よくある現在の発展系技術にとどまらず、更に一歩進んだドキッ!とする体験がしてみたかったり。 (2009年06月03日 00時03分18秒)

大人感  
ひげぱわー さん
「もうゲームは卒業したか?」
大人になるって事=ゲームを卒業する
っていう非常にありきたりな大人感は一見分別があるようで、実は自分の幅をすごい狭めているんですよね
だからマーケットが成熟しない
なのでマニアックな層へとゲームはすり寄るんですなぁ
Xbox360の日本での姿がまさにそれで、ゲームも技術も優れているのに狭い層に押し込めてしまってる感じ
米国のスタイリッシュかつ直球的なプロモーションを日本のプロモーター自ら(もしかしたらユーザーまでもが)ぶっ壊してる印象がアルのですね (2009年06月03日 14時14分17秒)

ゲームとアニメの類似点  
にゃんちゅう☆ さん
こんばんは♪返信本当にありがとうございます。
■【今後ゲームもアニメも互いにMixした形態に向かうのでは?】
先日CC2の説明会に参加した際↑こんな話が出ました。
※下記は僕個人で考えただけの話。
アニメの方は、コア層向け/一般層向け多種多様ながらも全体では認知度が高い。
そして「これは芸術だ!文化だー!」との意見にも(゜Д゜)ハァ?とはあまり言われない。
つまり『ゲームに比べれば市民権を得ている』と言えます。
ただ一方で…
・なんだかんだ言っても子供向けだろw
・(特にコア層向け作品)生理的に無理。見たくない。
との認識を持たれているのも事実。
従って『今後ゲームもアニメ同様の状況を狙う』ための解決策には
【消費者/開発者側の認識を変える事】がやっぱり大きいのかなぁ~と思いました。
このような論理を踏まえてみても、ひげさんの意見に納得です。
ついでにアニメはゲームの今後を考える上でのヒントになるようにも思えます。
頑張ったものの…中々綺麗な論理にならず、ごめんなさいm(__)m (2009年06月08日 23時14分40秒)

Re:ゲームとアニメの類似点(06/02)  
>にゃんちゅう☆さん

いえいえ相変わらず読んでて色々勉強になります。
 今や、アニメは日本の重要な輸出産業になりつつあるのも事実。
日本のゲームがアニメと融合しながらその産業としての確立を計るのも理解できる事ではあります。

しかしながら、私の年代からアニメというものを捉えると、どーしても
「いかがわしいもの」
という第一印象が先行します。

 欧州のゲームは「ヨーロッパアート」との関連を感じるし、米国のゲームは「ハリウッド」との融合を感じるわけで、どーしても映画で育った私なんかは、第一印象で「いかがわしさ」を感じるアニメにゲームがひよっている状況に日本のゲームの閉塞感を感じるのですね。

ただ、アニメとゲームがお互い影響を受けあったりしながらある一つの形へ昇華する事は大いにすばらしいことだし、(宮崎駿に影響受けたFloweryなんかはよい昇華例かなと)そんな方向性は歓迎すべきことなんですけど、どうも"アニメにひよったゲーム"といった印象を受ける時もあって、ちょっと方向性の違いを感じたりするわけです。

XBOX360の一時期の広報スタイルなんかはかなり"アニメ"、"萌え"あたりのイメージにひよった戦略で、米国XBOX360のハリウッドな香りを吹き飛ばしてしまっていましたからね。

要は、ゲーム産業はもっと幅広い年齢層に対してもちゃんと訴求できる守備範囲の広さを持たないといけないんではないだろうかという思いが、このブログの"大人の"あたりに込められてるわけです。
(2009年06月09日 13時35分08秒)

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