「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
155991
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
バックパッカーの旅Ⅱ(欧州~北アフリカ~欧州~日本)
カスバに別れを
祈りのせいか、なかなか寝付けず朝を向かえ、祈りの声が聞こえなくなって、やっと眠りにつくことができた。
目を覚まして、ロビーの時計を見ると、十一時二十五分・・・・・もう、太陽は中天を指し示していた。
昨日の雨が嘘のように、空には青空が広がっている。
広場のカフェには、地元の人々がゆっくりとチャエを啜っているのが見える。
何を思い、何を考え、一日をどうしようと座っているのか?
一杯のカフェを啜り、部屋に戻り荷物の整理をしていると、おばさんが各部屋の掃除をしている姿が目に入って来た。
この宿に来た当時は、あまり綺麗にしていなかったのに、客が多くなってきた為か、廊下を熱心に磨き始めているではないか。
モップが無いらしく、おばさんの大きなお尻を、右に左に揺すりながら、廊下を往復している。
俺に気がつくと、立ち上がり話し掛けてきた。
おばさん「今日立つの?」
俺 「ええ!」
通じたのが嬉しかったのか、暫く雑巾がけの手を休め、俺が荷物の整理をしている姿を、ニコニコしながら見ている。
気の良さそうなおばはんだ。
暫く見ていたが、俺が後ろを向きになっているうちに、いつの間にかいなくなっっていた。
荷物の整理を済ませ、部屋を出ようとすると、おばさんがやって来た。
おばさん「元気でな、日本人!」
と言うと、おばさんはまた廊下を磨き始める。
南京虫に襲われる事は無かったけど、近くに庭があったせいか、少しジメジメしているのには参ってしまった。
その上、朝早くから聞こえてくる、不気味なお祈りの声には、夜中中悩まされ眠れない日々が続いてしまった。
いつもロビーで勉強していた少年は、この日姿が見えない。
学校へでも行っているのかも知れない。
少年の代わりに、気の良いおばさんがまた、ニコニコしながら現れた。
おばさん「ドゥー・ユー・リーブ・トゥデイ?」
俺 「イエス!」
おばさん「OK!キー?」
おばさんに部屋のキーを戻す。
おばさん、キーを受け取る。
俺 「この本、日本人に渡すなり、この宿に置いておくなりしてくれ。」
おばさん「良いのかい?」
俺 「全部読んでしまったし、この先荷物になり重たいから・・・。」
おばさん「サンキュウ!」
本は日本から送られてきたもので、暇なもんだから、寝る前に二度も三度も読んだもの。
「ある偽作家の生涯」、「蒼き狼」、「額田王」、「楼蘭」。
全て、井上靖著の本だ。
俺がここにこうして居るのも、この楼蘭の本に見せられてだった。
シルクロードに憧れて、今こうして旅をしているのだから、俺にとっては人生指針の本と言っていいだろう。
日本に持って帰りたい本ではあったが、荷物になる為手放す決心をしたと言うわけだ。
井上氏の言葉を借りれば、”奇しき運命に流されてきた!”と言っても過言ではない。
この本がこれからどういう運命を背負って、どういう経路を通って、誰の手に渡るのか?また、捨てられる運命にあるのか、この本だけが知りえる運命と言っていいだろう。
*
日本人二人に別れの挨拶をする為に、階段を上った。
ドアをノックすると、部屋の中から一人だけ顔を出した。
もう一人の姿は見えない。
俺 「あはよう!」
青年「ヤー!」
俺 「実は、今日発ちます。」
青年「何処へ?」
俺 「やっぱり、南スペインを回ってみようと思ってます。」
青年「・・・・・。」
俺 「グラナダへも行って見たいし・・・。」
青年「そうですか!南スペインは良いですよ。」
俺 「・・・・・・。」
青年「そのほうが良い。じゃあ、それから北上してロンドンに渡るんですね?」
俺 「ええ!そのつもりです。」
青年「私達と同じルートですね。」
トイレでも行っていたのか、もう一人がパジャマ姿で姿を現した。
二人に簡単な別れをして外に出る。
街は俺が発つと言うのに、変らぬいつもの街だ。
「ヤポン!ヤポン!見て行かないか?」
「・・・・・(俺はスペインへ戻るんだ・・・・。)」
「ヤポン!カラテ!カラテ!」
「・・・・・・(俺は今日発つんだ)・・・・・・。」
「あらっ!日本人よ、フフフフフ・・・・・、ねえ見て!」
ここから南へ少し行けば、サハラ砂漠。
行きたかったカサブランカも目の前だというのに、モロッコを後にしようとしている。
サハラ砂漠を一人で横断しようとして、死んでしまったヒッチハイクの仲間も、 サハラ砂漠の南の国”マリ共和国”で眠っている。
お墓参りでもしてと思ったが、どうも旅費が持ちそうにない。
万感の思いで、モロッコを後にする。
宿から港へは、すごい下り坂で、何十段もある階段を転ばないように、一歩一歩足先を確かめながら下りて行く。
道の両側には店がずらりと並んでいる。
まるで、金毘羅の階段のような風景が眼下に広がっている。
下のほうからは、美しい女性が顔を覆い、ゆっくりと登ってくる。
布を覆っているのに、なんで美人なんだ!とあなたは思うでしょうが、唯一出ている目を見ればわかるんです。
港まで下りる頃には、雲行きが怪しくなってきた。
ところどころ、青空が覗いているのだが、小さな雨粒がポツリ、ポツリ・・・・と空から落ちてきた。
小松ブルドーザーの事務所の横を通り港へ向かう。
12:30発の船に乗ろうとしているのだ。
それまでにまだ、30分ある。
これから乗る船は目の前に停泊している。
港の事務所に入るが、カスタムも切符売り場も両替所も、閉じられたまま人も居ない。
そこいらに居る人に聞いた。
俺 「あの船に乗りたいんだけど?」
? 「もうダメ!次の午後3:00の船にしなさい!」
俺 「だけど、まだ30分もあるじゃない?」
? 「ダメ!ダメ!」
俺 「ホワイ????」
? 「ダメ!」
近くのカフェに座り、次の便を待つことにした。
ここからは、今まで過ごしたTanger(タンジール)の街が見渡す事が出来る。
小高い丘を埋め尽くすように、白い建物が建ち並んでいる。
カスバの中も・・・・、人の動きは見えないが、今でも無数の人たちが蠢いているに違いない。
いつものように、新しいカモを見つけながら、案内人が右往左往しているに違いない。
しかしここからは、何事も無いように、静まり返って見える。
一瞬時が止まってしまったように。
観光客達に声をかける人、店の前に座り込んでいる少年達、カフェに陣取りジッと前を見ている老人達、華麗なドレスを身につけて歩いているモロッコの女性達、学校へ通う子供達の姿、靴磨きで家の生活を支えている少年達、旅行者を見つけると一緒に歩きながら、ハッシッシ!ハッシッシ!と叫んだり、安いマーケットを案内するといって高いものを買わそうとする若い男達。
それら全てが、カスバの中で蠢いているに違いない。
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
handmadeのある暮らし。
バーゲン本 レジンで描く小さな世界…
(2026-04-30 08:59:32)
収納・家具・インテリア情報
JOURNAL STANDARD FURNITURE ジャー…
(2026-05-08 13:00:05)
風水について
「なんとなく」で決めない。一生モノ…
(2026-05-12 22:30:14)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: