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2008年12月31日
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 1918年に流行し全世界で約4000万人が死亡したとされる「スペインかぜ」のウイルスが強毒性になった原因遺伝子を、東京大と米ウィスコンシン大が特定した。 発生が予想される新型インフルエンザの治療薬開発に役立つという。米国科学アカデミー紀要(電子版)で発表した。

 スペインかぜはインフルエンザの一種。毎年流行するインフルエンザウイルスは鼻やのどで増えるが、スペインかぜウイルスは肺で増え、死者の多くがウイルス性肺炎だった。

米ウィスコンシン大の渡辺登喜子研究員らは、インフルエンザウイルスを人工的に合成する技術を利用。8種類あるスペインかぜウイルスの遺伝子の組み合わせを変え、通常のインフルエンザウイルスに組み込み10種類のウイルスを作った。実験動物のフェレットに感染させ増殖の違いを比べた。

 ほとんどのウイルスは鼻でしか効率的に増えなかった。これに対し、「RNAポリメラーゼ」という酵素を作る4種類の遺伝子がスペインかぜのものを使ったウイルスは、フェレットの気管と肺でも増殖。完全なスペインかぜウイルスと同じように強毒性を持っており、この4種の遺伝子が強い毒性にかかわっていることを突き止めた。

 研究チームの河岡義裕・東京大医科学研究所教授(ウイルス学)は「4種の遺伝子が作るたんぱく質の働きを抑える薬を開発することが、新型インフルエンザ対策に重要だ」と話している。











風邪、インフルエンザは鼻、のどから罹患するというのは常識のレベルになりつつあるが肺をえぐるような手厳しいスペイン風邪など教科書で知るほどのものだった。これを再現しようとでもいうかのように実験動物で試されているという。目的は、「発生が予想される新型インフルエンザの治療薬開発」ということだが、はたしてその目的に他の力学からバイアスがかからないことがあるのだろうか。


かつてアルフレッド・ノーベルは1846年に発見されたニトログリセリンを、鋭敏過ぎて実用的でないとして考案、珪藻土にしみ込ませ安全化し、さらに雷管を発明して爆発のコントロールに成功した。1866年の出来事である。これによりノーベルは巨額の利益を得た。爆発を制御するという思想は、すなわち安全利用ということではあるが、その利用使途は建設的なもの以上に戦時工作用に用いられた規模が遥かに大きいと思われる。技術には、かならずこういう側面がある。


インフルエンザを制御するという思想は、インフルエンザを戦略兵器化する思想と「背中あわせ」である。かつて世界規模で4000万人を殺傷したという実績のある生物兵器の登場。そのように文脈を読み解きするのは、ひとり私だけなのだろうか。すくなくともこの潜在的な大量殺戮兵器の技術部分は、大国間での「交渉材料」にはなることだろう。


使えない核兵器、大量殺戮兵器。かたや使われたことすら気づかせない生物兵器。この新参の生物兵器が、現に今あるところの「国家安全保障」の均衡を突き崩すことも十二分にありえることだと思う次第である。






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最終更新日  2009年01月03日 01時29分47秒
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