シェフオオシマの住宅雑記帳

シェフオオシマの住宅雑記帳

第9~12回


第10回 子供室をどうする!?その1
第11回 子供室をどうする!?その2
第12回 家相って何?


★【第9回 カビ、かび、黴】

 カビには善玉。悪玉がいます。
今回は悪玉について考えます。

 ご存知のようにアレルギーを起こすカビ、建物の耐久性を損なうカビ。エアコンのフィルターも掃除をこまめにしないとカビの自動撒き散らし機になりかねません。
特に最近の建物は気密性が良くなり、結露を引き起こし、その結果カビの発生が増加しているといえるでしょう。

 カビを生やさないためにはその生育条件の温度、水分、酸素、栄養源の内1つでもなくせばいいのです。具体的におさらいしますと

①床下の湿気を無くす。(ほぼ前回の白蟻対策と同じ)
②室内で発生した水分を直ちに換気扇により屋外に排出
③室内での洗濯物干し、燃焼型ストーブの使用を控える。
④断熱性向上による結露防止
⑤カビ胞子を定着させないための清掃
⑥晴れた日には窓を開け通風及び日光による紫外線効果などがカビを生やさないコツです。

KABI


②の燃焼型ストーブはカビだけでなく、
空気の汚れ問題にもつながりますから、注意しましょう。
30分で空気の入れ替えをしましょうと注意書きがしてあっても、なかなか30分ごとに空気の入れ替えをしている人を私の周りでは見ませんものね。

 また2003年7月の建築基準法改正では24時間換気の義務付という結構いろいろ問題が出てきそうな法律改正がありますよ!

 換気をしてないと犯罪!になってしまうのです!!


★【第10回 子供室をどうする!?その1】

 家庭内暴力、非行…実は住まいに原因が!?
住宅が狭いからだ!という人もいると思いますが、私は逆に広い部屋を子供に与えることが大きな原因のひとつじゃないかと思っています。

 私達の親の世代は兄弟も多く自分の部屋がなくて育ち、せめて自分の子供には…と思い、また受験戦争のための勉強部屋がなければと間取りの中で子供部屋だけは十分な大きさをとりがちでした。

 これがエスカレートして部屋に電話も引く、TVもある、鍵が掛けられる…際限なくなってきて、なんでも個室でことが足りる子供部屋も出現しました。

 そんな間取りでは、子供と食事以外で顔も合わせず、会話もないってことになっていませんでしたか?

 又私など運良く自分の部屋が小学校5年生から与えられましたが、振り返ってみてそこは勉強部屋だったろうか?皆さんも同じはず、当然私たちの子供たちも同じなのです。

 ただし家庭から社会生活は始まっていますので個人の領域を作ることは大切なことです。しかしその大きさに問題は無いかという事なのです?

 なんでも揃う子供部屋を無くしましょう。
子供部屋は3帖でいいのじゃないかと思います。




 机とベッドと多少の収納があればいいんじゃないかと思います。

 その分を食堂なり、トイレなり、ベランダを大きくするなり、納戸を十分取るなり、主寝室にクローセットを造り付けるなり、浴室を大きくするなりベランダを大きくするってのはどうでしょう?個室部分より共用部分に面積の比重をおきましょう。

 将来子供達が巣立ったとき、大きな子供部屋が納戸になって、雨戸も殆ど閉めっぱなしというような事になるのは、何かもったいない気もしますしね!


★【第11回 子供室をどうする!?その2】

前回は子供室の大きさについて面積を小さく考えてみてもいいのじゃない?
という事でしたが、今回は面積以外の要素についてです。

 福岡大学の建築学科のS教授と以前面識がございまして、よく住宅のお話を伺いました。
子供室についてはこれからお話しする2点について教えを受けました。

 ひとつは『天井は水平に作るな、斜め天井を!』
もうひとつは『壁に安い節のある木を使いなさい!』
この二つは子供の情操面に良い影響があると教えられました。


 それ以来その2点はなるべく提案してきました。
その中で私が違った意味で良かったなと思ったのは、壁を安くても木を使うということです。
何故かというと壁面に色々なものを自由にくっつけれるという事です。

 時計、3重丸をもらった習字、力作の写生、修学旅行で買ってきたお土産、なんでも壁に貼っても良いとのお墨付きがもらえるような壁のことです。

 ビニールクロスで仕上げた壁は画鋲の穴が気になるものです。
ところが安くても木材で壁ができている場合はほとんどその穴が気にならないはずです。

 特に新築直後は誰でもクロスに画鋲で穴をあける事に抵抗ありますからね。
ほとんど壁に貼ってよいというお墨付きはもらえない事が多いはずです。

 また不思議とクロスは将来に張替えしたくなります。木のほうが飽きが来ないということもありますが、汚れが目立ちやすい、継ぎ目が目立ちやすいというクロスの性格上いたし方ありません。

 しかし木の場合は張替えしようというのは壁が汚くなったというより気分転換の模様替えの性格が強いです。

 また子供室の壁というものは引越し前は家具が無く壁面がよく見えるのですが、実際に使用しはじめると殆ど机、ベッド、本棚などで壁面が見える範囲は上部しか残らない事が多いです。
隠れてしまう所ですので、デザインにこだわるよりもそういった壁の機能性のほうを重視したいです。"

 例えば棚をとりつけるのも壁が木のほうが楽なのです。木自体が下地になる。イコール壁面のどこでも棚なり時計なり重さのあるものが取り付けやすいのです。


★【第12回 家相って何?】

家相を信じる人は大勢います。
家相にも根拠のありそうなもの,無いもの、さまざまです。

 設計する側から見れば,合理的な間取りと家相との戦いが
少なからずありました。
いろいろな家相の流派?がありますが以下の4つは知っていてもらいたいと思います。

①鬼門の根拠
   鬼門を忌み嫌う思想は中国からのもので
   3つの根拠があるそうです。
   1つは、中国の北東地方のある村の桃の木に鬼が集まり
   人々を殺した説、
   1つは、漢の時代に匈奴が侵略してきた方向が
   東北であるとの説、
   最後は,冬にシベリアから吹く北東の風を悪鬼に例えた説。

②統一性が無い
   家相は基本的に家の中心と中心からの方角により
   吉凶が決められます。
   ところがその決め方が人によってずいぶん違うのですよ。
   階ごとに中心を決める方法や、1階で中心を決めた場合2階以上は
   1階と同じ位置とする方法など、
   全部は否定しないけど1つ本物があればなあと思います。

参考:家の中心の決め方の数々

1.家の出っ張り,引っ込みを無しとして、矩形とし対角線を引いた交点
2.幾何学な中心
3.大屋根の大梁の中心
4.大黒柱
5.主人の居室の中央
6.商店では店舗の中央
7.間取りを切り抜いて!針で突き!バランスを見る


③家相が教えてくれるもの
   家相の真の狙いは人と建物の健康であることには
   間違いがありません。
   それは太陽や風といった自然と折り合うことにより
   出来る事だと思います。
   ただし、それを表現すると地域性などにより
   さまざまに違ったものになるものなんだと感じます。

④とはいっても・・・
   理屈にあわないからといってわざわざ鬼門を全て
   無視するのも・・
   後から人に言われて気になることになるのは嫌ですものね。

今住んでいる家の家相が良くないと言われたら気分がいい訳はありませんよね。
気の持ちようとは言え、それに対抗する根拠を幾つか挙げてみましょう

1、トイレが鬼門にある
鬼門が出来た時代のトイレと今のトイレは全然違いますよね
当時は屋外にあり,現在の上下水完備の水洗トイレとは部屋自体が全然別物ですよ

2、浴室が鬼門にある
これも同様屋外にて薪をくべ直火によりお湯を作っていましたね

3、第三者は中心も方角も適当に見て鬼門じゃないかという。
中心の決め方や方角の決め方もさまざまあることは説明しましたが
中心も方角もどの方法にせよその場で正確に見て言えることは少ない。

4、これはとある家相の先生に直接聞いた話なのですが・・・・
易学者の勉強会?なるものがあり、その先生が講師をした時のこと
受講者に目を閉じさせた上、家相を信じているかどうか
手を上げさせたところ(出席者45人)驚くことにその内の
4割以上の人(19人)が家相を信じていない方に
手を上げたそうです。


もし今住んでいるところが家相的に良くないといわれても、
簡単に建て直しができるわけもありませんから、上記の話を参考に
何事もプラス指向でいきましょう!

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