埼玉県などでは、地方公務員の人件費を抑制するためだということらしいのですが、退職金を引き下げることが条例で決まったそうです。
それによると今年3月まで残らずに早く退職したほうが、お金が多く貰えるということになり、早期退職する教職員が多いとのことで、話題になっているようです。
この早期退職する教職員に対して埼玉県などは「無責任」だとの批判をしているそうですが、どちらが無責任だか微妙なところです。
そもそも早期退職する場合には、一般の会社でも割増退職金が支給されるのは当たり前で、その割増退職金をメリットと感じさせて早期退職に応じさせるようにしているわけです。
ですから、早期退職して割増退職金を手にすることに関しては、それが悪いことではないと思います。
埼玉県としては、このような早期退職制度を採用したとしても、教職員は3月まで勤務して職務を全うするだろうとタカをくくっていたのかもしれませんね。
というか、早期退職する人に対して「無責任」だというなら、こういう制度というか仕組みを作って、踏み絵を踏ませるようなことをするほうがタチが悪いと言えると思います。
なお、ほかの会社も同じだと思いますが、僕の勤務先では、定年は誕生日がある月の月末をもって退職するということになっていますが、教職員は定年を迎えても3月まで働けるということですから、一般の人よりも恵まれているということになります。
教職員の場合も一般の会社と同じように定年を迎えた月の月末で退職するように制度を改め他方が良いと思います。
すなわち、この先1年のうちに定年を迎える教師については、クラス担任からはずすこと、教える教科を持たせないで単発の特別授業を担当する、あるいは病欠の教員の代理や、クラブ活動のアドバイザーなどとして、期中に退職しても支障が無いようにすれば良いと思います。
そうでもしないと、4月生まれの人は4月の誕生日で定年を迎えても、それから3月までほぼ1年間勤務できるということになって、一般社会とは不公平になります。公務員については、こういう一般社会との不公平なところから改善していくことが肝要だと思います。
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