アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

メルマガ特集2004年以前~


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             創刊号
            ♪♪♪♪♪♪♪♪ 
    「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」

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  ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩

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 このメルマガは、21世紀型コスモ・マーケター、三丘 大詩
(みつおか ひろし)が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的
ブラッシュ・アップ・メーセージです。
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 フィールド探検、読書、ビジネス誌・新聞記事からマーケティン
グ、経営、ベンチャー起業、キャリア・アップ、読書、グルメ等の
旬の素材を厳選し、みつおか流に味付けして毎週お届けします。
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【はじめに】♪♪♪♪♪♪♪―――――――――――――――――
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 はじめまして!みつおかです。創刊号は、フィールド探検で見つ
けた元気なケーキ屋とパン屋さんを素材にします。では・・。
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◆◇◇◇◇◇◇フィールドで見つけた元気印のお店◇◇◇◇◇◇◆

    「 こだわり抜いたケーキ屋さんとパン屋さん」
      行列のできる秘訣 儲かる発想を考える
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●飲食業界も不況の波をもろに被っている。そんな中、非常識なこ
わり方で大人気のお店の秘訣を探る。
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▼昨年12月7日に京橋の目立たない裏通りに、突如シンプル・モ
ダンなケーキ屋が出現した。店名は「HIDEMI SUGINO」。一昨年の
夏、神戸北野にあった超人気店「パティシエ・イデミ・スギノ」が
突然、店を閉じた。91年世界菓子コンクールでグランプリを受賞
した世界一のパティシエであった。 

▼このままのケーキでいいのか悩み抜き、13ヶ国のケーキを食べ
歩いた。自分だけの味に自信を持って帰国。周りにお店が全くない、
目立たないところにあるが、店内はひっきりなしに混んでいる。

▼店内は2つのスペースに分かれる。洗練された味と宝石を散りば
めたような生ケーキが入ったガラスケースと、日持ちのする焼き菓
子がずらりと並ぶ棚で囲まれた店売りスペース。それに奥の落ち着
いた、イート・イン・スペースである。 

▼目玉は、数時間も持たない店内しか食べられない本日のスペシャ
ルと季節限定のチョコレートである。生菓子も夕方にはほとんど売り
きれてしまう。世界一を受賞したアンブロワジーも超目玉だ。とろけ
るようなチョコとピスタチオのムースに木苺のアクセントが映える。 

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▼そのパン屋は、帰り道・新玉川線の池尻大橋駅と三軒茶駅から等距離
の歩いて約15分の閑静な住宅街にある。超高級な食パン屋さんである。
このパン屋さんはちょっと変わっている。いつも閉まっているのだ。昨
年10月に日経新聞に紹介されたので知っている方も多いかもしれない。 

▼店が開くのは、土日の午後3時から7時まで。しかもいつも行列がで
きている。このお店はの名は「recette ルセット」。普通二百円や三百
円の食パンが1斤3,600円もするのだ。11月分まで完売である。 

▼素材にこだわりにこだわっているのだ。バターは霧島山麓の高千穂発
酵バター、卵は角田養鶏場の平飼い自然卵、小麦は北海道産ハルユタカ、
バニラはマヨット島産最高級バニラといった具合である。閉めている平
日に天然酵母を使って手作りで焼いているのだ。それでも生産が間に合
わない。 

▼この店は、インターネット販売、店売り、イートインの三つからなる
が、それぞれ売り物を変えている。最高級食パン@バニラ3600円、@シ
ナモン2600円はインターネットでの予約販売しかできない。味を追求し
つづけた姿勢が、多くのファンを魅了したのである。 
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【 みつおか流料理のツボ 】♪♪♪♪♪♪―――――――――――――
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▼飲食業界もここのところ依然として、前年割れが続いている。特に和風
居酒屋の落ちこみが激しい。一時流行っていたオシャレな和風居酒屋も、
チェ―ン店ばかりが増えてきた。どこもかしこも似たような雰囲気とメニ
ューにお客が飽きてきたのかもしれない。 

▼両方のお店に共通しているのは、味に対する徹底的なこだわりである。
自分の得意技を磨きに磨いて、しかも店主の哲学が貫かれている。だから
人の物真似は一切なし。変に客に媚びた価格も妥協もない。 

▼ヒデミスギノは世界一のパティシエなのに、それで満足せずにさらな
る味を求めて、13ヶ国のケーキを食べ歩いた。ルセットは、「パンの価
値を高める」ために素材と製法にこだわり続けた。生産効率は二の次に
した。 

▼また両店は、おもてなしの心に満ちている。定員の態度とサービスが
実に気持がいい。不思議なことに来ている客質もいい。ヒデミ・スギノ
のイートインを見渡すとご婦人も若い女性も、皆上品で知的そうなので
ある。 そう思うのは私、一人だけであろうか? 

▼ロゴの入った、包装紙や紙袋が共に、洒落ている。いかにも人にプレ
ゼントしたくなるラッピングなのである。お店の造りや商品の陳列にも
気配りが至るところにされている。要は、ブランディング上手なのであ
る。結果として、両店とも「お客がお客を呼ぶ」仕組みがビルトインさ
れているのだ。
  http://www.recette.co.jp

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【今週のみつおかひろしの薀蓄】♪♪♪♪♪♪♪――――――――――
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▼「消費不況にチャンスあり。まず、常識を疑え!」
人の物真似ばかりで、競争しているから不況から抜け出せないのだ。ま
ず、当たり前と思われている業界の常識を否定しよう。非常識の発想に
こそ大きなチャンスがある。食パンを1斤、二、三百円と誰が決めた?

▼「得意技を磨け。とことんのこだわりがお客を呼ぶ」
その際、大事なのは妥協しない哲学である。とことんこだわった美味し
さが、目利きの客を惹きつけるのである。時代は成熟しているのだ。 

▼「究極の戦略は、戦わずして勝つ事である」
同質的な大きな市場で競争に常に打ち勝つことも大事であるが、小さく
ニッチな市場でオンリーワンを目指すことも重要である。

▼P・Fドラッカー『イノベーションと起業家精神』より引用

「起業家として成功する者は、価値を創造し社会に貢献する。すでに
存在するものの修正や改善では満足しない。価値と満足を創造し、単
なる素材を資源に変える。あるいは新しいビジョンのもとに、既存の
資源を組み合わせる」

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★☆☆☆☆  <<みつおかひろし の編集後記>>  ☆☆☆☆★
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■創刊号、どうでしたか?

「うーん、ちょっとねぇー」そいう貴方の感想を待っています。
   メール(I%アドレス:hiroshi6936@yahoo.co.jp


■創刊号ということで、ちょっぴり肩肘が張ったようです。
次回からもう少し、リラックスして書きましょう。

 もっと調子を出します。ハイ!おまかせください。

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アントレプレナー塾 塾長  三丘 大詩(みつおか ひろし)
  http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html

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