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2006.10.08
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カテゴリ: ★★★★☆な本
星への旅改版

平穏な日々の内に次第に堆積する倦怠と虚無感。そこから抜け出すために集団自殺を企てる少年達を描く太宰賞受賞作の表題作。しなやかなロマンティシズムとそれを突き破る堅固な現実の出会いに結実した佳品6編。



<感想> ★★★★☆

先日亡くなった吉村昭さんの初期作品集です。

ノンフィクションで多くの作品を遺している作家ですが、個人的には初期の

ほのぼのとした私小説が好きです。 この本も読んだような気がしていまし

たが未読でした。

さて、この作品集は、意識的に死の匂いを漂わせているせいか、どの作品の

どこを読んでも最近の文芸作品では感じることのできない緊張感を強く感じ



れていますが、この作品の初出は昭和41年。 集団自殺という考え方はこの

当時からあったんだなぁ~と改めて感じました。 なんとなくその集団に加

わってしまった主人公の心の葛藤がよく描けています。 高橋たか子さんの

『誘惑者』という作品を思い起こしました。

他に印象的だったのは献体に回される少女の死後の視点で描く『少女架刑』。

それと対をなす『透明標本』。 解説には詩的残酷美と書かれていましたが、

ちょっとというか、かなりグロいです。 ただ、緊張感を強く感じられると

いう点ではこの二作はかなり秀逸です。 

客観的に作品を読むスタイルの方にはオススメできますが、感情移入して読

むとかなり憂鬱な気分にさせられると思います。 というわけであまりオス

スメはしません(汗)





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最終更新日  2006.10.08 17:28:41
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こんにちは  
読子  さん
津村節子さんの初期作品と平行するとこの作家夫婦の現実が偲ばれます。本人が結核手術で骨をとったせいか、魚の生き造りに異様に興味をもって見にゆく~という短篇があったのですが、どっちの作品だったか。。。押えた筆致と緊張感は興味深いですね。亡くなり方もすごい。
(2006.10.08 17:44:06)

読子さん  
きたあかり  さん
こんばんはぁ~♪

>津村節子さんの初期作品と平行するとこの作家夫婦の現実が偲ばれます。本人が結核手術で骨をとったせいか、魚の生き造りに異様に興味をもって見にゆく~という短篇があったのですが、どっちの作品だったか。。。押えた筆致と緊張感は興味深いですね。

津村節子さんは未読ですがそろそろチェックを入れようと思っています。この作品集にも骨にこだわった作品がありますが、そういう背景があるんですね!

>亡くなり方もすごい。

そうですね!尊厳死ということでしたが、詳しい話が出てきてブツギをかもしていますよね・・・



-----
(2006.10.08 21:38:11)

Re:「星への旅」  吉村昭著(10/08)  
natsu530  さん
こんにちは~ご無沙汰しておりました(^_^;)
集団自殺、ですか・・・。
最近小学生や中学生の自殺が多くて、ほんと親として怖いというか、我が子が心配になってしまいます。
グロイのが不安ですが・・・ちょっと手にとってみたい本ですね。 (2006.10.18 10:23:54)

natsu530さん  
きたあかり  さん
こんばんはぁ~♪

>こんにちは~ご無沙汰しておりました(^_^;)

ほ~い!私もすっかりご無沙汰モードです(汗)

>集団自殺、ですか・・・。
>最近小学生や中学生の自殺が多くて、ほんと親として怖いというか、我が子が心配になってしまいます。
>グロイのが不安ですが・・・ちょっと手にとってみたい本ですね。

これだけ自殺が増えると生きてりゃ面白いことがたくさんあるのに・・なんて言葉を口に出すのも空しくなっちまいますよね・・高橋たか子さんの『誘惑者』かなり重いけど巧い作品でオススメですよぉ~♪

(2006.10.21 19:20:27)

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