マザー・テレサのメッセージ



 しかしそれを危惧して書簡を送った聖女マザー・テレサの声は、無視され、5年後の2000年5月のやっと公開されました。
 1997年9月にお亡くなりになっておられますので、天国にいかれてからも心配しておられるのでしょうか

 公開され読んで見たとき、北京会議はなんだったのかと疑問を持ちました?

<<全ての「議員・男女共同参画担当者」に読んでほしい内容である。>>

  第4回国連世界女性会議に宛てたマザー・テレサのメッセージ

 親愛なる皆様

 第四回北京世界女性会議の全参加者に神の祝福があらんことを祈っております。この会議により皆様が神の計画の中での女性の特別な役割を知り、それを愛し自ら敬うことにより、女性たちが一生を通じてその計画を実現することを望みます。

 私は、なぜ男性と女性が全く同じであり、男女の間の素晴らしい違いを否定する人たちがいるのか理解できません。神からの賜物はすべて良きものですが、みな同じではありません。私は、私が貧しい人々にしているように、自分たちも行いたいという人たちに対して、しばしば「私ができることはあなた方にはできないし、あなた方ができることは私にできないことがあります。しかし一緒になってやるなら神のために素晴らしいことができます」と申し上げます。男性と女性の間の違いはちょうどこのようなものなのです。

 神はわたしたち一人一人をお造りになりました。そしてさらに偉大なことに、互いに愛し愛される存在にしてくださっています。それでは、なぜあるものを男性に、またあるものを女性に創造されたのでしょうか。それは、女性の愛が神の愛の一つのかたちであり、男性の愛も、もう一つの神の愛のかたちであるためです。男性も女性も違った方法で愛を表現するように造られており、男女がそれによってお互いを完成させ、一緒に神の愛を完全に表すのです。これは、どちらか一方だけではできないことです。

 女性特有の愛の力は母親になったときに最もはっきりと現れます。母であることは神の女性に対する贈り物です。われわれは、男女を問わず全世界に喜びをもたらす、この素晴らしい神からの贈り物に対して、どれほど感謝しなければならないことでしょうか。

 しかし私たちは、特に愛することや他人への奉仕より仕事や地位を重要だと考えたり、中絶という悪なる行為によって、この母性という贈り物を破壊しています。

  どんな仕事も計画も財産も自由というアイデアも愛に取って代わることはできません。母性という神の贈り物を破壊することは、神の女性に対する最も貴重な贈り物、すなわち女性として愛する能力を破壊することです。

 神は私たちに「汝を愛するごとく隣人を愛せよ」と言われました。だから、まず私は正しく自分を愛し、それから隣人もそのように愛します。しかし、もし神が私を造られたように自分自身を受け入れなければ、どうやって自分を愛することができるでしょうか。男女の素晴らしい違いを否定する人たちは、神が造られたように自分たちを受け入れないため、隣人を愛することができません。

 彼らは世界に、分裂と不幸をもたらし、平和を破壊するだけです。たとえば、私がしばしば申し上げてきたように、中絶は今日、最大の世界の平和に対する破壊であり、女性と男性を同じくしようとする人たちは皆、中絶に賛同的です。

 死や悲しみの代わりに、世界に喜びと平和をもたらしましょう。そうするために、神に平和という贈り物を請わなければいけませんし、お互いを神の子女、兄弟姉妹として受け入れて愛することを学ばなければいけません。子どもたちがいかに愛し祈るかを学ぶ最良の場所は、母親や父親が愛し祈るのを見ることができる家庭であります。

 もし家族が破壊され不和が生じたりしているなら、いかに愛し祈るかを知らないで多くの子どもたちが育つことになります。そうした家庭崩壊が多く見られる国では、多くの問題を抱えています。私はしばしば、とりわけ裕福な国々で、子どもたちが、親から愛されず疎外されていることから逃れるため、麻薬などに手を出すのを目にしてきました。

 しかし、家族の絆が強く家庭が円満な時であれば、子どもたちは父母の愛の中にまさに神の愛を見て、大きくなり自分たちの国を愛すべき祈りに満ちた場所にしていくのです。子どもは家族への神の最大の贈り物であり、母親、父親の両方を必要としています。なぜなら、父親は父親らしく、母親は母親らしいやり方で神の愛を体現して見せてくれるからです。ともに祈る家庭はお互いに離れていくことはありません。家族が結びついている限り、神が彼ら一人一人を愛されたようにともに愛し合うでしょう。そして愛によっていつでも安らぎがもたらされるのです。

 さあ、心の中に愛の喜びを抱き続けながら、会う人ごとにこの喜びを分かち合いましょう。北京会議のすべての代表者や、この会議によって支援を受けようとしているすべての女性たちが、ともに愛と平和の中で過ごし、私たちの家族と世界を神のために何か美しいものにするために、ひとりひとりがマリアのように慎ましく清らかであるようにお祈り申し上げます。

 さあ、お祈りしましょう。
 すべてを神の栄光と御心のために。
  神の祝福があらんことを。
  マザー・テレサ

         (Sunnday世界日報 3/28号 山本 彰 訳)転載


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