喜びと悲しみのはざまで

喜びと悲しみのはざまで

胸騒ぎ


お腹は順調で、私も元気に仕事へ行っていました。
夫ももちろん忙しく仕事へ行っていました。

とてもとても幸せでした。
優しい夫、家の購入、妊娠・・・
何だか、幸せすぎて怖い・・・
そんな思いがその年の暮れ、特に強くなっていきました。

それは、今から思うと胸騒ぎだったのでしょうか。

夜、ベットの中で何度か夫にしがみつきながら、「幸せすぎて怖いよ~」って言っていました。
夫は、笑ってそしてこう言ってくれました。
「僕らはこれからもっともっと、今以上に幸せになっていくんやよ」って。


それでも、そんな胸騒ぎのような思いは消えず苦しかった・・・
今まで生きてきて辛いこともいっぱいあったから、私は今これだけ幸せでもいいんだって自分に言い聞かせるんだけど、苦しかった・・・

そして、いよいよあの日はもうそこまでやってきていたのです。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: