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October 1, 2012
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(2008年10月1日付本稿の再掲)

今年、相次いで産声をあげた新たな格闘技イベントは、ともに年末年始にかけてのビッグイベント開催がすでにアナウンスされているが【DREAM】は今月23日、【戦極】は11月1日が年内最終興行となっている。【戦極】の11月興行も含めて、双方6回、都合12回にも及ぶ興行を経た今、改めてそれらを思い返してみると、旗揚げから現在に至るまでの両興行に対する感情の波形が、まったく正反対のカーブを描いていることに気付く。

【PRIDE】から、昨年大晦日の【やれんのか!】を経て旗揚げされた【DREAM】であったが、地上波放送に伴う試合順の変更や、三崎vsヌル公戦の裁定が我々ファンの気持ちを逆撫でする格好で、主催者であるT糞Sと糞EGの一存によりねじ曲げられたりした経緯もあって、旗揚げ当初はそれに期待する声は少なかったように思う。一方、【PRIDE】が消滅したことで行場をなくしたファイターとファンのためにと、いち早く手を上げていた【戦極】には、その心意気と合わせて【PRIDE】とは違った新たな格闘技熱を生み出してくれるのではないかという期待感が少なからずあった。

選手や、イベントの演出を手掛けるスタッフなどを【PRIDE】からほぼ引き継ぐ形となった【DREAM】と違い、そのほとんどを一から作り上げなければならないハンデを背負っていた【戦極】に対しては、少し長い目で観なければならないという覚悟を持って見始めたのだが、辛うじて及第点は与えられたと思われる旗揚げ戦から思うと、現在のイベントそのものに対する興味は下降線を辿っていると言わざるを得ない。その一因として挙げられるのはやはり、ビッグネームの不足という点に尽きるだろう。吉田秀彦をはじめ、藤田和之、五味隆典、三崎和雄、ジョシュ・バーネットとそれなりに名前の知られている選手は集めたものの、彼らが一堂に介した一陣以降はこれといったビッグネームの登場もなく、大いなる期待を持って参戦したホジャー・グレイシーにはわずか一戦しただけで逃げられ、ライト級のホドリゴ・ダムや先の『五陣』にて鳴り物入りで登場したシャンジ・ヒベイロなどは、柔術の達人という触れ込みの割には寝技でまったくと言っていいほど見せ場が作れず、シャンジは総合初戦であったことを差し引いても期待外れも甚だしかった。

こうした、参戦選手に対する失望が積み重なっているところに、決して恵まれているとはいえない選手層の中でトーナメントなど開いた影響もあって、試合する選手が限られ、可能性を感じたマーシオ・“ペジパーノ”・クルーズなどは半年も試合が組まれず、『五陣』で衝撃KOデビューを飾った、その異質のキャラもあって面白い存在にも思えたキング・モーも、すでに『六陣』がライト&ミドル級トーナメントで6試合が埋まっていることを考えたら、下手をすると来年まで試合が組まれない可能性もある。もはや後の祭りではあるが、【戦極】においては未知の強豪発掘と実力査定の意味でも、今年はワンマッチに徹した興行を打つべきだったのではないだろうか。

対する、あまり期待していなかった【DREAM】はというと、相変わらずT糞Sの中継が糞な以外は、スカパーのPPVで観戦する限りはかつての【PRIDE】と遜色ないイベントだったように思う。そういう意味では、見るたび下降線を描いていく【戦極】に対して、ゆるやかにではあるが上昇カーブを描いたのが【DREAM】で、その2興行はここへきて流線型を描いて一点に集約された感さえあるのだ。

ニューイヤーイベントが双方個別に行われるらしいところからしても、両者の関係は決して良好ではないことが伺える。【戦極】に何より足りないのは“熱”。少なからずそれを持ち、それを起こさせる術を知っている【DREAM】と合体することが、地上波はともかく格闘技をライブ観戦する楽しみを増やす第一歩ともなるように思うのだが…



ぎっちょ





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Last updated  November 9, 2012 04:25:37 PM
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