フォルメン線描


「教育も芸術的でなければならない。」
とし、オイリュトミーとフォルメン線描という教育法を提唱しています。

オイリュトミーが身体表現を通して芸術性と
子どもの周りの外界との関わりあう力を高めるのに対して、
フォルメン線描は描き出す過程と目の前に現れた形を通して、
子どもの生きる力と外界との関わりあう力を高めます。

ただ、教える側がその形状を通してあらゆるものの性質と
芸術性と造型に対する認識が無い場合は、
ただの筆記練習にすぎなくなる。
とも言及しています。
ですから、まず教えてみたいと思う方は御自分でフォルメンを
なさって見てください。
そこに感動と喜びを見出される方は素直にお子さんとご一緒に
描かれるとよいかと思います。
フォルメンに決まった手法はありません。
教える側が小学校1年生から順になにがふさわしいか、
造形学を通して自らが作ってゆく教材です。

ただ、さまざまなものにモチーフがあるように、
そこから具象物に近しいものからよりパターン化され、
幾何学的な文様が幾何学物体(ユークリッド幾何学への発展)へと
つながってゆき、
さらに複雑な文様、物理学的法則へと発展してゆくものとなります。
(渦も、気流の変化、海流その他自然現象もまた幾何学と
ベクトルの応用ですし微分積分も図形イメージとして習いますよね
さらには最近の量子論や超ひも理論なども
空間とイメージをいかにふくらませて自然界をパターン化しようとした
結果、数式として定義したものと言えないでしょうか)


描く用紙はなるべく大きな紙に紙を目一杯使います。
道具はみつろうクレヨンで透明なきれいな色を体験します。
ちなみにシュタイナー教育で「黒」い色を使用しないのは、
「子どもの目には黒は空虚なものとしかとらえられないから」
だそうです。
そこに存在するものがないブラックホールのようなもの
でしょうか。
時にはブロッククレヨンで幅の広い線を描くことも。
フォルメンもあくまで他のエポック(特別)授業のように毎日ではなく、
1年のうち1週間なり、時期を決めて行われます。


小学校1年生から上の子の描いてきたフォルメンの一部です

○1年生のフォルメン

あまりパターン化されない、
幾何学(三角形や四角形といった形)ではなく、
あくまで直線と曲線の組み合わせとしての形を描きます。

フォルメン11
円の中心から外側へ、外側から中心へ、右巻き、左巻き、右手、左手、
様々に描きます。
下の小さな渦巻きのように2色を使い、
色を感じることも。


フォルメン12
こちらは外側の四葉のクローバーの外側を描き、
中心をおぎなうことで安定を与えます。
足りないものを子どもに考えさせることも。


○2年生のフォルメン

フォルメン21
フォルメン22
参考文献:「シュタイナー学校のフォルメン線描」
高橋 巌、H.R.ニーダーホイザー
イザラ書房

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