「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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赤月
:」
私はこの道が好きだった。
だってアナタと二人でいれるから。
私は幸せだけど、アナタはどうなの?
今日も一緒に帰ろう
「あ・・・侑士!部活終わった?」
「阿也奈か。いま終わったとこや・・・・ほな帰ろか」
「うん!」
私と侑士はいっつも一緒に帰っている。
私にとってとってもとっても幸せな時間。
「阿也奈、いつもまたせて堪忍な・・?」
「いいって!私も委員会で遅くなってるから」
「そらよかったわ」
コレは嘘。
私は委員会にも入ってないし、部活にも入っていない。
いつも私はアナタを独りで待ち続けてる。
雨の日も、雪の日も。
そうでもして、アナタと帰りたいんだよ?
私の気持ち、分かる?
侑士・・・・・・。
「・・!侑士。今日は速かったね」
「部活、ミーティングだけやったん」
「そうなんだ・・・じゃあ帰ろうか」
「それなんやけど・・・・・今日、俺、岳人と一緒に帰ってもええか?」
「え?」
信じられなかった・・・・。
いつも一緒に帰ってたのに、侑士は岳人くんと一緒に帰るっていうの?
泣きそうだ・・・・。
「い・・・いいよ。ダブルスだもんね、岳人くんとは・・・・」
「堪忍な・・・阿也奈」
そういうと侑士は岳人くんのいる方向へ走っていった。
ホントは私と一緒に帰って欲しかった。
だけど我が儘なんて言えない。
私がいつも勝ってに待ってるだけなんだから。
それに・・・・・恋人同士でもないんだし。
あの日から、私は侑士を待たなくなった。
侑士は侑士で岳人くんと一緒に帰ってるし・・・・。
岳人くんと帰っている侑士はいつも幸せそうに笑ってた。
侑士・・・・私と帰ってるより幸せそうだな・・・・。
私と居るのがつまらないのかな?
侑士・・・・岳人くんと一緒に居ると幸せなんだろうな・・・。
私・・・・侑士の側に居ない方がいいのかもしれない・・・。
悲しいけど・・・・侑士が幸せなら私はそうするよ。
もう・・・アナタの側にはいかない・・・・。
その日から、私は侑士を避けるようになった。
「あ~・・・・・・辛い・・・・」
私は教室で溜息を零した。
今は、放課後で人の気配はしない。
最近全然侑士と喋ってない・・・。
侑士も私が避けていると気づいたのか、話しかけてこなくなったし・・・。
「侑士いま何してるのかな~・・・・・?」
気がつけば、最近私はいつもそういっていた。
侑士のことが気になる。
できることなら、いつも侑士を見ていたい。
だけど・・・・・侑士には岳人くんがいる。
侑士の側に私の居場所は無い。
「侑士が幸せなら・・・・・私はそれでいいんだ」
自分に言い聞かせた。
侑士が幸せならそれでいいんだよね。
侑士が幸せなら、私も幸せなんだ・・・・。
「うわ・・・・もうこんな時間?帰らなきゃ・・・」
時計を見ると6時を過ぎていた。
速く帰らなきゃ門閉まっちゃうよ!
私が帰りの準備を急いでしていると、人の気配が近づいてきた。
「阿也奈・・・・おる?」
侑士だ・・・・!
急に侑士が教室に入ってきた。
「ゆ・・・侑士?!」
な・・なんで?
今は、部活が終わってもう帰ってるはずでしょ?
岳人くんと・・・・・。
動揺している私をよそに、侑士は私に近づいてきた。
「こうやって二人っきりになるのも久しぶりやな」
「そ・・・そうだね」
侑士が私に話しかけてくる。
「なぁ、阿也奈」
「なに・・・?」
「なんで最近俺を避けてるん?」
一番聞かれたくないことを聞かれてしまった。
「そんなことないって」
とっさに誤魔化そうとした。
「嘘いうなや」
少し怒ったようにいわれた。
う~・・・・怒らせちゃったかな・・・?
「なら、なんで最近俺んこと待っててくれへんのや?」
「そ・・・・それは・・・」
それは、侑士に幸せになって欲しいからだよ・・・。
私と一緒に帰ってもつまらないでしょ?
だから私は侑士を待たなくなったのに・・・・。
「だって・・・・・侑士は岳人くんと帰った方が幸せなんでしょ?」
「・・・・・・・」
私の問いに、侑士は返事をしなかった。
この沈黙がこの場の空気を重くする。
「なんでそう思たん?」
侑士が静かに聞いてきた。
「だって・・・岳人くんと帰ってるほうが、侑士、幸せそうだから・・・」
「アホか・・・・」
何よ・・・アホって・・?
「幸せなんでしょ?!見てて分かるもん!岳人くんと帰ってる侑士、とっても楽しそうだ!」
頭に血が上って、ついつい怒鳴ってしまった。
どうしよう・・・・・怒鳴り返されるかな・・・?
「なんや・・・・・阿也奈、ヤキモチやいとったんか」
怒鳴られることを覚悟していた私に、呆れたような・・・・でも少し嬉しそうな声が聞こえた。
「え・・・・?」
「阿也奈はヤキモチやいとったんやろ?」
や・・・・ヤキモチ?
私が?
「そ・・・・そんなことないよ!私はただ、侑士に幸せになってほしいだけ!」
「・・・・・・・・・あんなぁ、阿也奈」
侑士が静かに私に言ってきた。
「さっき、俺と岳人が一緒に帰ってて幸せそうゆうたやろ?アレ、幸せとはちょいちゃうで」
「何言ってるのよ?」
「俺はな、岳人とはしゃいでただけや。確かに『楽しい』けど『幸せ』とはちゃう」
「なら侑士はどうしてると一番幸せなの?」
「それは、俺も最近自覚してたんやけどな・・・・・」
なによ・・・。
もったいぶってないで速く言ってよ。
「俺・・・・阿也奈と帰ってるときが一番幸せやったわ」
え・・・・・?
「何言ってるの!?私と帰ってるとき、侑士全然楽しそうじゃないじゃん!」
私はからかわれてるって思った。
「アレはつまんないわけやない」
「じゃあなに?!」
「安心しとるだけなんや」
安心・・・?
「俺、阿也奈といるとごっつ安心するねん」
「な・・・・なんで・・・?」
「やっぱアレや。好きな人と一緒に居るからやない?」
好き・・・・?
侑士が・・・・・私を・・・?
「実際な、阿也奈と帰らんなってごっつ不安になったんや。やっぱ幸せって近くにあると分からんなるものやな」
「幸せなの・・・・?侑士は私と一緒にいると・・・・」
私がそう聞くと、侑士はすごく幸せそうな笑顔で
「ごっつ幸せや!」
って言った。
「う・・・嬉しい・・・・私・・・ずっと侑士にとって邪魔な存在なのかと思ってた・・・」
「そんなわけないやろ?阿也奈と帰れんでホンマ寂しかったわ」
嬉しい・・・・。
ずっと重荷だったものが、スッと取れた感じがする。
私は侑士にとって邪魔な存在じゃなかった。
それどころか、安心する存在だなんて・・・・・。
「もう俺に寂しい思いさせんといて・・・・・」
そういいながら、侑士は私を抱きしめてきた。
強く・・・・・私がどこにも行かないように・・・。
「うん・・・・・私、侑士から離れないよ・・・」
そういって私も侑士に抱きつく。
「約束やで・・・・?」
「分かってる・・・・」
私がそういうと、侑士は私の唇にキスをしてきた。
「ゆ・・・侑士?!」
「ええやろ?俺、阿也奈のこと好きなんやから」
私が赤くなって口をおさえると、侑士は悪戯っぽい笑みを浮かべてそういった。
「阿也奈は俺んこと好き?」
「・・・・・好き」
「ならええやん」
そういって侑士はまた私にキスをしてきた。
二人で帰るこの道は、いつまでも私たちを幸せにしてくれることだろう。
それが、雨の日でも雪の日でも変わることはない。
二人で居れば、いつでも幸せなんだから。
END
あとがき
アハハ~忍足夢だ~(壊)
阿也奈!マジすんません!(土下座)
ほとんどリク内容とあってない!
ごめんね~・・・。
まぁ、『レイが書いたやつだし・・・』とか思って諦めて・・・。
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