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最初の秋の思い出

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2012.02.01

吉本さんは今年八十八歳なのだ。結構生きますね。

　どういうところから好きになったんですか？

それはやっぱり　詩　ですよ。
『僕が真実を口にすると世界は凍る』とか
『掟によって追放される』とか
『僕が罪を忘れないうちに』とか
『全世界を抱きしめることができるか』とか。
あ～あ～～と、思っちゃった　ですね。

　もう何年も前、溺れて死にそうになりましたよね。

私にとっては、生きてても、死んでても、どっちでもいい人なのね。

　えー！私はダメです。私は、生きてても死んでてもどっちでもいいとは言えないです。
　生きててくれなきゃダメです。（これは吉本さんのことではなく、自分の好きな人のこと）

吉本が何を言っても何を書いても、あってることでも間違ってることでも、ただのひとつもそこに違和感を感じたことがない。人は難しいっていうけど、吉本のものはスッススッス、感覚で読んじゃってて、まるで自分読んでるみたいなもので。。。

　はァ。。。　。。。

しかし若くしてうっかり終着駅なんか見つけたお蔭で、実は世界は狭くなっちゃったかもしれないよ。

知の頂に立ってる者より、決して説教しない、ちょっとテレながら「ほんとう」の「ほんとう」を朴訥に真剣に思いをこめて語る大衆の原像の眼差しに、超感覚派が惹かれるのは無理からぬことだ。
アリス君。想いは届いた？

飛騨に行った最初の頃、先生はサンケイだかに載っていたというオウム浅原論の吉本を批判した。先生に言わせれば、津田左右吉ともう一人江上波夫だったかと吉本は、戦後日本を悪くした張本人である。
先生らしいと私は笑った。先生はその記事の最後の吉本の「負けられないぜ」をどう思われたかなぁと、吉本も先生も両方とも好きな私は愉しくて、先生がその浅原論を批判しておられる間中ほくそ笑んでいた。

↓可愛い天孫宮中に入らせてもらった日。

天孫宮に初めて入る