ドバイ・トルコ旅行(14)



トロイの地に初めて集落が出来たのが、紀元前3000年頃で、
青銅文明の初期である。 ギリシャからの移民が住民の多数を
占め、町の規模が一番広がった頃、ヒサルルック丘陵の北東部
にアレクサンダー大王がアテナ神殿を奉納した。

先ずは、二つの城壁に挟まれた狭い通路・「東の城壁」を通る。
トロイ最盛期の遺構である。

ついで、「アテナ神殿」跡が目に入る。 2m位の丸い柱が数
本立っているだけで、後はかなりの本数の柱が横倒しに、ごろ
ごろしている。 

オデオン(小劇場)跡に立つと、大昔も演劇を楽しんでいたの
かと、しばし感慨に浸る。 手前にギリシャ文字の入った横柱
が転がっていた。 大劇場もあったらしいが、完全に崩壊して
しまい、今では痕跡を残していない。

少し離れたところに、「聖域」がある。 儀式に使われた場所で、
ペルシャ王が紀元前480年に雄牛100頭を、アレクサンダー
王も紀元前334年に、ここで神々に供物を捧げたといわれてい
る。 一説によると、井戸や竈があるので「住居跡」とも云われ
ているが、聖域の方が夢がある。

高台に立って眼下を眺望すると、海は遙か向こうに見えるが、こ
の時代には、海は城壁のすぐ近くにあったようだ。

東の城壁・トロイ遺跡

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神殿跡
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劇場跡
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聖域
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繁栄したトロイの想像図
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高台から眼下を望む、遙か向こうに海が(嘗ては、海はすぐそばにあった)
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