ドバイ・トルコ旅行(57)



ブルー・モスクの見学を終わり、外へでる。 広場になって
いて、オベリスクが目に入る。

このオベリスクは、4世紀の終わり、ビザンチン帝国(東ロ
ーマ帝国)の皇帝テオドシウス1世がここに運び込んだ関係
で、「テオドシウスのオベリスク」と呼ばれている。 3世
紀、ローマ時代に建造された競技場跡に建てられた。

このオベリスクは、もともと古代テーベ(現ルクソール)、カ
ルナックのアメン大神殿にあったもの。トトメス3世(BC1479-
1425)が第7塔門の南に2本一対として立てたものの1本であ
る。

更に歩を進めると、アヤソフィア大聖堂が眺められる。 この
聖堂は360年、ローマ帝国のコンスタンティヌス帝が遷都し
たコンスタンティノープル(現イスタンブール)に、ギリシャ
正教の総本山として建築された。 その後、何度か災害に見舞
われた後、ユスティニアヌス帝(527-565)がビザンチン建築の粋
を集めた大聖堂として再建する。 以来歴代皇帝の戴冠式はこ
こで行われた。 しかし、1453年にオスマン・トルコ帝国
に征服されると、今度はイスラム教のモスクへと改築された。
大聖堂でありながら、モスクでもある不思議な建築物である。

再びバスに乗り、グランド・バザールへ移動する。 途中
スルケジ駅を車窓から撮影する。 この駅はアガサ・クリ
スティの小説の題材にもなったオリエント急行の終着駅で
あり、急行が廃止された今でも、重厚な佇まいはそのまま
で、ヨーロッパ・アジアからの旅客が往来した当時を彷彿
とさせる。

オベリスク・3世紀ローマ時代の競技場跡・イスタンブール

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広場の屋台

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アヤソフィア大聖堂・イスタンブール

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スルケジ駅(オリエント急行終点)・イスタンブール

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蒸気機関車

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