2)ジステンパー



 ジステンパーは古くからよく知られている犬の代表的な急性熱性ウイルス疾患で,他の病気の併発、年齢、個々の犬の状態によって様々な症状の経過をとるので診断が困難とも言われている.死亡率は高く,回復しても痙攣などの神経症状が残ることが多い.また,季節や地域に関係なく発症し,伝染性が強い.感染経路としては、感染した犬の鼻汁、唾液、尿などとの接触や、近距離からの飛沫によると考えられている.またウイルスで汚染されている飲食物,飼育器具などを介しての間接感染も認めらている.1歳未満の幼若犬の発症が多く,平均4日間の潜伏期間を経て発病すると言われている.犬のジステンパーウイルスに対する確立された治療法はなく,ウイルス感染症に対する対症療法が主流になっているのが現状で、死亡してしまう例も少なくない.

   ジステンパーに感染した時の症状

    感染後の4日から6日後に
     ①発熱
     ②食欲の軽度の不振,食欲減退
     ③鼻汁分泌,くしゃみなどの呼吸器症状
     ④結膜炎(時に奬液性の目やにを認める.)
     ⑤下痢など
    さらに進展すると
     ⑥痙攣発作,震え,後躯麻痺などの神経症状
     ⑦ハードパット(足の裏の柔らかい部分が固くなる)
     など

 予防接種の時期は、一回目が生後60日前後。2回目はその1ヶ月後。その後は、毎年一回の接種が一般的。混合ワクチンで一回の費用が7,000円-10,000円ぐらい。



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