Ｈ２０年のとんぼ玉
年明けそうそう、まだ寒いというのに何かに取り付かれたように桜のパーツを作り始めました。
なんだか引くたびに桜とはかけ離れたものになっていき結局一番初めのパーツが一番ましだったという。
そして久しぶりに海中クラゲ玉を作ってみればこれまた激しく腕が劣化していることが判明。ああ～。クラゲがゆがむ・・・。
そして何故かオウムガイ。立体的なオウムガイってとても大変。
２月
何故か目玉ビーズ。よく見ると虹彩模様入り。人形のアクセサリーに使おうと製作。潰して作るためかどうしても両側玉ネギ。ルーターで削って加工しないと！
こりゃもう玉ではなくてチャームですが・・・・クラゲ。でかいです。でも立体的なのが結構好き。
これは試作品。日記を読んでもなにがなんだか分からなかったと思いますが、私の作りたい幻想風景はズバリ「着床」なんです。生命の根源であるそのはかなく力強い瞬間を観念で捉えたいな、と。
私の中で生命力を感じるモチーフとして「着床」と「のびる蔓」があるんですね。着床は母体の一部を破壊しながらその中にもぐりこみ自身の生存のため必要なものを奪い取るそのダイナミックさをほんの小さな細胞群が行うというアンバランスさ。それを甘受する母体の危うさ。奪われながらなお与えようとする、そして時に拒絶する母性というものに揺らぎを感じるのです。
別に赤でなくたっていいのですが最も分かりやすい赤の球体をうまく球体のまま、周りのガラスに溶け込ませることなく閉じ込めることが出来ないものかと・・・・いまだ試行錯誤中です。
こちらは「シークレットガーデン」と名づけシリーズとして作成していけたらいいなあと思っているタイプの玉です。こちらは「のびる蔓」のモチーフを形にしたくて作った玉です。細く、硬いような、それでいて実は柔軟性にとんだ蔓が日差しを求めてその巻きひげを伸ばしていく・・・・そういうものに単純な生命力を感じます。
そしてこちらも単純に森の中に茂るシダや下草のたくましさが好きなので。ほんの木漏れ日で文句も言わず、葉を茂らせるその姿はか弱くもたくましさを感じます。・・・・わらび、美味しいですよね（爆）。
深い森の中のほんの少しの木漏れ日の中、ゆっくりと蔓を伸ばす植物の楽園。弱いがゆえにそこに追い込まれながらそこでたくましく息づく生命。彼らの秘密の庭園がどこかにあるのかもしれません。
人目に触れることのないその楽園を小さな花と蔓を立体的に配することで表現できたら、と思っています。
そしてここにも生命の根源たるもののモチーフ「謎の球体」（笑）が～。
３月
あれこれ試行錯誤しながら失敗もかなり多いので一つのものそ作ろうとしてなかなか結果が出ません。３月の目標は「羽」でした。
この４つの玉は全部パーツが違います。試行錯誤して作ったものですが、まあまあのものが一つ、後は没です。没・・・・。何か使いようがあるかな。没レース棒も長さ各７０センチくらいあるんですが～・・・。
ユリを作ろうとして失敗したパーツで「何か花」玉。銀箔で遊ぶのが楽しい時期でした。銀練り棒が溶変（？）するのが楽しくて。どうも濃い青に薄く溶変した銀練り棒を載せると緑っぽく見えるようでとても私好み。
桜の玉は今シーズンこれでお終い。来年はもっと上級なパーツを目指してがんばりましょう。
４月
桜が終わってしばらく人形作業をしていたら何を作ればいいのかイメージがわかなくなりまして。今回は方向の定まらないバーナーウィークでした。
しかしこだわったのは銀の溶変で遊ぶこととクラゲとうろこ玉。うろこ玉は今まで一番苦手としていた点打ちと引っ掻きを駆使しなければいけない上に集中力と根気が必要です。
しかしやってみると意外と楽しいもんですね。うろこ玉。だんだん点打ちも引っかきも要領が分かってきました。実践あるのみ・・・・。
クラゲ足パーツ、細すぎですよね。太いパーツを引いてみたものの・・・
見事玉砕。
ウロコもスタンダードな松傘型ウロコから菱形のウロコに興味が移りチャレンジです。どうやって作るかよく分からなかったので試作をしていきます。
一回目。琥珀色の玉は金赤に銀練りを混ぜたらこんな色に・・・・。どうやら色が変化してしまうようです。
二回目。
大体理想に近い感じになってきました。
三回目。
つぶつぶを追加してみたり、はたまた
何重にも重ねた同心円をウロコと同様に引っかいてみるとこんな模様が。うわ～面白い。肩こりは確実に悪化していますがもう少しきれいに引っ掛けたら細い線の模様が入ったように見えますね。。ちょっとこの方向でがんばってみたいかも。
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