くすぶり日記

奥入瀬渓流

巨木の森



奥入瀬渓流は十和田湖の子ノ口より流れ出でる奥入瀬川の子ノ口から焼山に至るおよそ14キロのことを言います。

清らかな流れが瀬の中にある石に生えた木の枝先を洗うように流れ、時に岩に砕け、四季折々の美しさを見せてくれます。




瀬




常に水の量が一定(冬は水門をしめちゃうらしいですが)のため岩の上に生えたコケや木が流されずに独特な景観を誇っているのですね。

十和田湖から入ってくると子ノ口から焼山へ向かうことになりますが、渓流は川下から川上へ上る方が景色美しく見えるので時間がある人にはぜひ川下からさかのぼっていくことをお勧めします。

時間は無いけど渓流は歩きたい、それもぜひお勧めのところを、というのなら、石ヶ戸から銚子大滝のおよそ7・5キロを歩くことをお勧めします。今回ガキンチョ連れでおよそ4時間でした。大人だけなら3時間あれば楽勝ですね。私のいつもの足なら2時間でオッケーよ。

今回はガキンチョ連れで初めての渓流歩きだったため我が家のコースも石ヶ戸から銚子大滝まで。休憩一回、昼食休憩一回。後は景色を見ながら、写真を撮りながらガキンチョスピードで4時間。

コースをたどっていきましょう。

石ヶ戸から少し戻って三乱れの流れを見て、再び石ヶ戸に戻ります。トイレを済ませて出発~!



木漏れ日



流れを見るのももちろん、遊歩道が通っている渓流沿いの広葉樹の森を見上げると木漏れ日が気持ちいい。明るい緑と濃い緑がとても美しいです。風に揺られる枝の間から光がこぼれ落ちるさまが美しく、何時間でも見ていたいくらいです。


石ヶ戸の瀬を横目に歩いていくとそのうち渓流の両側に迫る岩が見えます。大きな一枚岩でその隙間から木が生え、岩をよじ登るようにツタが伝います。馬門岩屏風岩などです。

馬門岩を過ぎると渓流中で一番有名な流れ、「阿修羅の流れ」が近づきます。



阿修羅



ここは観光客がいっぱい。無粋な輩もいっぱい。ぶりぶり。

阿修羅の流れを過ぎたあたりでガキンチョが休みたい、とねを上げたため一休み。前日買い込んでおいた洋ナシをむきます。ガキンチョはジュース、父と母はお茶を飲み一休み。どうもこのあたりは以前と風景が違うなあと思ったら、H11年にがけ崩れを起こして風景も流れも一変してしまってところだったらしい。植生も違っていて、以前あった休憩所が無いからおかしいと思ったんだよね。

さて休憩をしたら歩きます。てくてく。おや、こんなところに滝が、と思ったらそれは千筋の滝。さらに歩くと雲井の滝があります。



雲井の滝




ここからは滝が続く滝街道です。白銀の流れを過ぎたら白布の滝。しばらくして白絹、玉簾、白糸、双白髪、不老、姉妹、九段と滝が続きます。玉簾の滝の近くで昼食にしました。渓流沿いには所々に休憩できるようなベンチとテーブルが作りつけてあるのです。

お昼は前日にスーパーで買い込んであったパンと、一リットル138円のコーヒー、そして残った洋ナシです。渓流沿いにはスーパーはおろかコンビニもありませんので前日のうちに都市部で買い込んでおくか、石ヶ戸の売店でおにぎりを早々にゲットするしかありません。コーヒーはペットボトルで買い込み、紙コップで注ぎ分けます。ぬるいけど、都市部のようには暑くないので我慢できます。何より安上がり。

お昼を済ませてからさらに歩きます。

そして最後に奥入瀬川本流にかかる滝、銚子大滝が現れます。




木陰より滝


川の流れがそのままどん、と一段落ちたような豪快な滝です。




2005-08-23 22:15:52




水の量が豊富なので水しぶきも上がり近くはとても涼しく気持ちいいです。ここは観光バスも止まるので観光客がいっぱい。いいところなのにやはり無粋な人々がいっぱい。のんびり出来ない・・・。



銚子大滝 水の際



こんな感じです。どうですか?行きたくなりませんか?ここは青い森の入門編ですが、やはり何度行ってもいいところです。

歩くのなら普段履き慣れた運動靴と、ジーパンやジャージ、トレッキングパンツなど丈夫で動きやすい長ズボンを。そしてかばんはデイパック。こんなところですね。そして今回は天気が良かったけど、山間部のため急な天候の変化にも対応できるようにカッパかポンチョを持っていくと安心でしょう。





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