くすぶり日記

蔦七沼



蔦温泉の駐車場に車を止めて蔦温泉の右手遊歩道の入り口より歩いてゆきます。前半はゆっくりとしたのぼり。小さな沢の横を遡るように進みます。途中にあるため池みたいなの。ここは沼では無いけれど、風が無い日は木々が写ってとても美しい景色が見られます。



水面
                   これは水面よ。こんなにきれいに映るの。




新緑も良いし、今回行った盛夏のころもよし。そしてもちろん紅葉もすばらしいです。

さらに歩くと行きやすく、美しい見ごたえのある沼が出てきます。これが蔦沼。風の無い日は本当に美しい景色が見られます。ちょうど行った日は風は無くて、沼に棲む魚が波紋をひろげるだけ。沼に移る周辺の木々が幻想的です。



蔦沼




東山魁夷の世界ですね。あの湖畔に白い馬がたたずむ絵の世界に似てます。アレは本当は八ヶ岳の御射鹿池らしいです。念のため。ああ、麦草峠の秋、白駒池も美しいのよねえ。今年はあちらにも行きたいな。

この沼までは車椅子の人でもいけるように遊歩道が整備されています。ここから先は少し上り。この先鏡沼、月沼、長沼、菅沼、ひょうたん沼と巡れるようになってます。途中のブナの森はとても見事。もののけ姫の舞台の森は白神山地がモデルと聞いたことがあったような気がしたけれどここも負けずにきれいです。




蔦の森




森の中の空気って湿気があって重いようだけどなぜか呼吸がとても楽。肺のすみずみまで冷たい空気が入っていく気がします。濃い密度で肺胞を内側から開いてくれるようなそんな感じ。

一周1時間の散策だけれどきっちり山もあって上ったり降りたり。しっかり汗をかけます。


さて蔦七沼、というのに・・・蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、ひょうたん沼と6つしかないぞ~と気がついたあなたは偉い。実はもうひとつあるんです。

それは赤沼。蔦沼より大きく、八甲田山をその水面に写して美しい赤沼です。この赤沼、実はもう完全に独立したルートを行かないとたどり着かないので沼めぐりには入っていないのです。しかも片道2時間。スタート地点も蔦温泉より少し上、千人橋のあたりから入るコースで、あまり行く人もいない。でもね、この赤沼の風のない時と言ったら。言葉を失います。人がいないから余分な音も聞こえないし。

え~え~若い頃に一人で行きましたとも。しかも2回。寂しくなんてないわよ。プン!ついて来るような男なんていなかったんだもの。ただレジャーシート広げて、だれだれと寝転がってたら幾つもの峰を越えて来たどこかの大学の登山部の連中に出くわしてビビリましたけど。人の声が聞こえないはずのところで人の声を聞くとびびるモンだねえ。

汗をかいたらそのまま蔦温泉にどうぞ。



蔦温泉



外来入浴は500円ですよ~。昼間はあいている隣の売店ではリンゴが水で冷やして売ってたりして。いい景色を見て、いい空気を吸って、ちょっと運動をして。そしてひとっ風呂浴びて、冷えた飲み物や果物を。良いですねえ~。また行かなきゃ。





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