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November 18, 2015
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みなさん、こんばんは。昨日は暑いくらいでしたね。
さて本日紹介するのは日本にも縁のある話です。原子力は便利なのでしょうね。そして大量の金と人が関わっている。しかし未来に対する危険もこれだけあるのです。こちらはつい先ごろ脱原発を決めたドイツのドキュメンタリーです。


イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘
YELLOW CAKE: DIE LUGE VON DER SAUBEREN ENERGIE/YELLOW CAKE THE DIRT BEHIND URANIUM

 “イエロー・ケーキ”とは、天然ウランを含有する鉱石を精錬してできる黄色い粉末のこと。原子力発電所はこれを原料としてエネルギーを生み出している。本作は、そのウランの採掘、精製の現場を丁寧に取材し、その過程で処理不可能な放射性物質が大量に生み出されている実態を暴き、これまで地球温暖化を背景にクリーンなエネルギーと言われてきた原子力発電に改めて疑問を呈するドキュメンタリー。

旧東ドイツ南部のヴィスムート社のウラン工場。かつては従業員12万人、世界第3位の産出量であったが、東西ドイツ統合後に生産は停止された。しかし、鉱山の残土や粉塵が放射性物質を含むことが40年間も明らかにされていなかった。廃坑後、ウラン採掘会社は放射性廃棄物処理の会社に変わった。周辺に放出された2億トンの放射性汚泥。元従業員の高い肺がん発症率。映画では、閉山後旧露天鉱に16年間放射性廃棄物を運び続けている元鉱員を取材する。危険地帯に指定されてはいるが、いまだに解決方法は示されていない。その他カナダ、ナミビア(アフリカ南西部)、オーストラリアを撮影拒否にあいながら取材。

 福島の原発で除染作業にあたっていた人が亡くなったという新聞記事を見て「ああ、やはり」と思った。除染は必要な作業だから一日最低限の被ばく量を浴びて作業をするのが望ましい。とはいえ作業員の給料やタイムリミットがあれば‘最低限’とやらは軽視されるのがオチだ。やはりそれほど原子力は、いや放射能は危険なのだ。

 映画ではウラン精製において99%は廃棄されるという。その1%が中国やインドの原発に送られるそうだ。日本の名前も挙がっていた。採掘や精製作業が行われるのは往々にして主たる産業がない貧しい地域や国で、どれほど危険だと訴えても、引き換えに与えられる援助や金には換えられない。だが、綺麗事を言うかもしれないが、金はいっときだが健康は損なわれたら一生引きずらなければならない。ナミビアの採掘現場で働く若い女性社員は、「国が女性の就業を後押ししたからここで働ける」と喜んでいた。しかし放射能の危険性を自覚しているとは思えない。働く人が危険性を自覚して、それでも選ぶというなら、それは個人の選択の問題であるから仕方が無い。しかし東ドイツの採掘現場でも、工員達は表彰されたりいい給料をもらったりはしていたが、その後がんになる確率が高いなどと誰も知らされていなかった。

 蝕むのは人間だけではない。湖の半分では生物が住まなくなったり、露天に置かれた廃棄物は生態系をも破壊する。その事はいずれ人間にも跳ね返ってくる。最も大事なことは、その後始末が私達の子供世代どころか、孫やその先の世代に渡っても終わらないということだ。今、日本では、ようやく動かなくなった原発をまた稼働させる動きが加速している。「コントロールされている」と国の代表が明言していたが、オーストラリアの女性は自然がいかにコントロールできないかを力説していた。原発を動かすということは、かつてのリスクを国民全体が再び抱え込むということ、もう一つの福島を作りだすということだ。嘘で固められた安全より、本当の危険を知った上で、国民に判断を委ねるべきではないのか。












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最終更新日  May 9, 2020 12:25:44 PM
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