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May 7, 2017
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みなさん、GWももうすぐ終わりですね。
あっという間でしたか?

映画 グランド・ブダペスト・ホテル を見ました。

グランド・ブダペスト・ホテル
The Grand Budapest Hotel

アカデミー美術賞&メイクアップ・ヘアスタイリング賞&衣装デザイン賞&作曲賞

出演
レイフ・ファインズ エドワード・ノートン エイドリアン・ブロディ ジュード・ロウ

レア・セドゥ ビル・マーレー オーウェン・ウィルソン トム・ウィルキンソン
シアーシャ・ローナン ジェフ・ゴールドブラム  ウィレム・デフォー ハーヴェイ・カイテル

監督&脚本
ウェス・アンダーソン

 この話、話中話の中に更に話が入っている、という入れ子構造になっている。まず、
1.現在、売れっ子作家(トム・ウィルキンソン)がうるさい孫をおしのけながら、あるホテルで若い頃体験したことを画面=観客に向かって語る
2.1960年、若き日の作家(ジュード・ロウ)が滞在したホテルで、最上階を使っているオーナーと知り合い、そもそもこのホテルを手に入れることになった経緯を聞く 

 ただ聞くだけの作家、最初と最後だけの語りかける作家に両俳優を使う豪華さよ。

 さて、ここからはオーナーの若い日の物語になる。舞台は東ヨーロッパにある架空の国。1932年、雪の中左右対称のピンク色のホテルが建っている。これぞ品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルだ。若き作家が滞在した時は閑古鳥が鳴いていたが、この頃はまだやんごとなき客も多かった。ここを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・Hは、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムDが殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロと一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。

 街の並びやホテルの部屋など、左右対称の景色が多く登場する、美意識あふれる均整のとれた画面を、時折破壊的なキャラクターが横切っていく。例えば、ウィレム・デフォーが演じる、グスタヴ・Hとゼロをどこまでも追いかけてくる必殺スナイパー。大雪の中も構わずバイクで追いかけてくる姿はまるでターミネイター。また、もうひとり、ハーヴェイ・カイテル演じるグスタヴ・Hが入っていた刑務所の同僚。雪の降る国にいるというのになぜか裸で(カイテルはよく映画で裸になる)全身刺青だ。一方のグスタヴ・Hは刑務所でもお気に入りの香水がないと落ち着かないくらいのきっちりした性格。映画を構成している均衡と不均衡のバランスを、傍観者として見ているのがゼロだ。彼の見方は幾分懐古調で、すっかりさびれてしまったホテルの華やかなりし頃と、その時代を生きた人達をこよなく愛する思いから来ているのだろう。










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最終更新日  May 7, 2017 10:13:37 AM
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