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June 30, 2018
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みなさん、こんばんは。日本チームの試合、もやもやしましたね。
眠れませんでしたか?

さて、今日から5日間はナチスドイツがテーマの作品を紹介します。
最初は実在の検事を主人公に据えたテレビ映画です。

検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男
DIE AKTE GENERAL

1959年、ドイツ。ナチスの戦争犯罪の時効まであと7年に迫り、フリッツ・バウアー検事が中心となって、ナチ犯罪追及センターが設立された。バウアー検事の独自の調査で、ナチス親衛隊アドルフ・アイヒマンの逃亡先がイスラエルであるとの情報を掴み、政府に起訴と身柄送検の要請をする。しかし、過去の罪を消し去りたい政府や組織内に潜むスパイの妨害によって、阻止されてしまう。自身にも監視がつくようになり、自由に動くことができなくなったバウアーは、若き検事ヨアヒムを助手に任命。簡単な裁判でも失敗続きで上司から見放されていた彼を気にする者はおらず、政府やスパイたちからの恰好の隠れ蓑となったのだった。バウアーとヨアヒムの決死の捜査で、次々と真実が明らかになっていくが、ナチス残党の起訴まであと一歩に迫った時、周囲に潜んでいたナチス残党のスパイが動き始めるのだった…。

敗戦国は勝った国に裁かれる。その時既に判決は出ている。勝敗が明らかなのだから、敗戦国は悪い=有罪しかありえない。ただ、裁かれた国の民はこれからも生きて行かなければならない。だからドイツも日本も、結局は戦争犯罪を個人の犯罪に集約させた。だが、本当に裁かれた個人だけが悪人だったのか?戦争の高揚に紛れて、知らず知らずに無辜の市民も戦争礼賛に傾いていなかったか。

 フリッツ・バウアーはナチスの犯罪を裁くには最適の人間と言えた。ナチスドイツに迫害されており、民族的にも責める権利はある。ただ、恨みで裁くなら復讐になる。行為を明らかにし、法で裁くのが理想的だ。だがバウアーがいた頃のドイツではできなかった。当時政権の奥深くにもナチスドイツの協力者はおり、彼等なしでは戦後ドイツは成り立たないようになってしまったからだ。また「罪なき者のみこの女に石を投げろ」と言うならば、当時同性愛が犯罪だったドイツでバウアーに石を投げる資格はなかった。それでも過去を清算するため、バウアーは妨害をものともせずアイヒマン逮捕を目指す。


これがアイヒマンの最後の言葉だ。本来なら罪を悔いて亡くなってほしかっただろうに、彼は自分の任務を露ほども疑ったことはない。裁判で本当に明らかにせねばならなかったのは、なぜ善良で法を順守する国民が、一人の狂気にいともたやすく踊らされて滅亡に突っ込んでしまったかという経緯だ。ドイツは小説や映画で繰り返しナチスドイツの問題を取り上げては注意喚起を行っているが、日本はどうもその意識が弱いようだ。敗戦国としてのみじめさが強調され、戦争に臨んだのは「流れを止められなかった」という消極的動機を挙げる。手痛い罰にはそれなりの効能がある。二度としようと思わない。だが日本は。高価なおもちゃを買わされて、使ってみたくてたまらないのではないか。



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最終更新日  July 2, 2018 06:00:42 AM
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