楓&雅のHPです

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~第一章~


「ナーリン、ちょっときなさい。」
そういってナーリンの父親は部屋をでていった。ナーリンは訳が分からず父親の後を追う。その時に小さな動物もついてきた。
「ナーリン。」
父親、ラオ=ナセル=アルシーナが、ふととまり、ナーリンの方に振り返る。
「はい、お父様。」
ナーリンはラオの前に跪く。
「これを。ここに書いている場所までもっていってほしい。」
そう言って渡されたのが、小さな袋にはいっているものと、一枚の紙だった。
「はい。おうせのままに。」
そういって渡されたものを受け取る。それをわたすなり、ラオは娘に目もくれず、すたすたとどこかに行ってしまった。
「きゅる?」
小さな動物がナーリンの肩まであがってきて鳴く。
「そうねー。遠く、長い旅だわ。」

「いってらっしゃいませお嬢様。」
「おきをつけて。」
ナーリンは簡単に旅の荷物をまとめ門にいくと既に執事やメイド達がきていた。一人がこちらに気付き、馬の手綱を持つ男に耳打ちした。
「ナーリン様。ラオ王より贈られた馬でございます。」
そういうと、ナーリンに手綱を渡し、一歩下がった。ナーリンは軽々と馬に乗った。そして、馬を走らせる。自分の家が見えなくなるまで後ろを振り向かなかった。だいぶ走ってから馬の速度を緩める。
「あーあ。まったくラオひどいねー。」
今までナーリンの肩にいた小動物……リスと形容していいのだろうか。そんな動物が言った。どうやらこの動物は喋れるらしい。
「まぁ、ああいう人なんだよ。でもまあ、よく大口が叩けるわねーリアシス。」
ナーリンが冷たく言った。
「……まぁねー♪」
リアシスが明後日の方向を見ながらいう。
「…まぁ、本人いないからいいけど。」
ナーリンもそこまで気にしなかった。
「で、ところでさ、どこまでそれ届けんの?」
馬に繋がれている小さな袋を見ながらリアシスがいう。
「ラフェノーラ。」
ナーリンが簡潔にいう。
「え?!そんな遠くまで?!じゃあ僕ついてこなかったし。」
リアシスはふて腐れながらいう。
「護衛もいないってのにあんたもこなかったら私のたれ死にだよっ?!無茶だよ!」
ナーリンが凄い剣幕でいう。
「あー。でも、ナーリン魔法使えるじゃん。」
「それを見込んであの父親は私に護衛つけなかったんでしょ。」
リアシスのごまかしにかまわず、そして間髪いれずにナーリンは言った。
「それだけ魔法の威力が凄いってことだよ。」
「……嬉しくない。」
「あっそ。」
「「……」」
2人とも黙ってしまった。
「まぁそりゃともかくもうすぐこの砂漠つっきるけど……。次、そこだっけ?」
今の間を切るためにリアシスがいった。
「もちろん次の町。」
ナーリンがわざとらしくいう。
「それを聞いてんだけど……。」
リアシスがうざったそうにいう。
「なぁにーその口の聞き方。……そっか。うん、わかった!」
ナーリンはそういってリアシスの首をつかむ。
「えっ…」
リアシスは一瞬の浮遊感に驚く。だが、すぐにナーリンに首をつかまれている事が分かった。
「ここから自分でいく?私の家からはだいぶ離れてるから歩くのも大変だしー、のせてあげる気もないよ?」
ナーリンが”ニッコリ”という。
「わぁーごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!」
リアシスが凄い勢いでナーリンに謝る。
「……まぁー、許してあげようか。」
そういってリアシスを馬の頭の上に戻す。ほっといきをつくリアシスをもう一度持ち上げ……
「え?!」
…………落とした。(*注・良い子は真似しないで下さいね!)
「ぎゃー!!」
「っていわなくても落ちてないでしょあんた。」
ナーリンがつんとすまして言う。
「まぁねー♪少し言ってみたかっただけ。」
リアシスも余裕だった。なんと、リアシスは飛んでいた。背中に小さな羽根がある。ここもリスと形容できないところだ。
「…。あっ見えてきたっ!」
ナーリンがさす方向には次の町があった。そこでまた、大波乱が起こる事を知らず,ナーリン達は先を急いだ。

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進む!


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