「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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フラムの日々
クロノス小説~暗澹の旋律~
~暗澹の旋律~
「この階はまだ捜索が済んでない、俺達が初めてだからな。魔物もいる。注意しろよ」
ラルフはそういうとゆっくりと歩き出した。
ここはモンタヌゥス神殿の三階にあたる場所である。
相変わらずだが雰囲気は変わらなく、薄暗い。
「ここはやけに風が吹き抜けているみたいだなぁ・・・」
髪を揺らせてルシアは呟いた。
もしかしたらここから外に繋がっているところがあるのかも知れない。
「ルシア。ここはそこら辺の魔物とは強さがケタ違いだぜ。ちゃんと注意しろよ」
「あぁ、分かってるよ。」
ルシアはラルフにそういわれるとそう言って左手の親指を立て、笑って見せた。
「本当に大丈夫なのか・・・ねぇ・・・」
ラルフはルシアから目を離すと彼に聞こえないくらいにそう呟いた。
「ルシア。」
後ろから肩を叩かれたかと思うと直ぐ横にキャロルが来た。
「ん、何?キャロル」
「ルシア、シドスの兵士と戦ったんだよね?」
「ん・・・よく分からないけど。あのウォーリアは強かったなぁ。」
ルシアはそう軽く言い切ったがあの戦いは思い出したくなかった。。
「良く生きていれたね。シドスと戦って怪我一つしないなんて・・・」
そう言われると、ルシアは首を小さく横に振った。
「そんなことないよ。俺、スクロール使ってるから普通より身体能力が上がっているんだ。生身じゃ絶対やられていたと思うし。俺の力じゃ・・・無いよ。」
「スクロール?ルシア、そんな珍しいものいつ手に入れたの?」
「えっと。この神殿に入る前にマエルさんから貰ったんだ。」
「そうなんだ。スクロールあればかなり強くなれるみたいだし・・・じゃあ戦いよろしくねっ!」
キャロルはふざけたように笑って見せると。ルシアは口元で笑いながら頭を掻いた。
そしてしばらく歩いていたがエゴロードのような小型なモンスターが数匹出てきた程度で済んだ。
そこでラルフが何か考え込むような顔で言った。
「おかしい・・・本当はもっと敵がいるはずなんだが・・・」
「それって・・・ここに人が通って敵を倒したってこと・・・か?」
ルシアが言うとラルフは首を横に振った。
「言っただろ?俺達がこの階に踏み込むのが最初だって。」
「それじゃあ・・・何なんだ・・・?」
「勘が当たらなきゃいいけどなっ。」
「へっ?」
ルシアは首を傾げたが、ラルフはそれ以上なにも言わなかった。
そしてルシアの体を通り抜けるように強い風が吹き抜けた。
「あ!あそこ!」
キャロルが指差して、殆どの兵士達もキャロルの指差したほうを見る。
「あれって、外か?」
ルシアはそういうと一番初めに駆け出した。
「おっ、おい!ルシア!先に行くな!」
ラルフは呼び止めたがルシアは聞く耳も持たなかった。
「外だ!外が見える!夜みたいだけど砂漠がみえるぞ~!」
ルシアはそう叫ぶとラルフはやれやれと首を振った。まるで小さい子供だ。
ちょうど外が見える場所は大きく、横にルシアの視点から見て横に長い、それは神殿の通路から飛び出している。
夜独特の涼しい風が体を通り抜けて心地よい。
が、そんな一時も直ぐに終わりを告げた。
「!!魔物!?ルシア!!伏せろっ!!!」
ラルフが叫んだが遅かった。
「くっ!!」
ルシアは何か良く分からないが光の球体のようなものが自分に向かって飛んでくるのが分かった。
その瞬間にルシアの周りから爆発が起きてその場が煙に包まれた。
「ルシアーー!!ちっ!!」
ラルフはムラマサを引き抜くと兵士達に向かって叫んだ。
「敵はおそらくヘルロッドマンだ!パラディン!ウォーリアは前線へ!マジシャン及びバルキリーは敵の姿が見えるまで武器を構えて待機しろっ!」
ラルフはムラマサを構えて煙の中へ突き進んだ!
「!!あいつ・・・」
ラルフが見た光景は信じられない光景だった。
ルシアが敵と戦っている・・・
「ルシア!無事だったのか!!」
ラルフは言うとルシアは顔をこちらに向けずに「あぁ!」と言う。
ルシアを見れば彼の木でできた盾が殆ど焦げて今にも崩れそうな状態になっていたのを見た。
(盾で防いだか・・・なるほど。)
ラルフはヘルロッドマンの杖から放たれてくる攻撃を避けて距離を詰めていくと胴を薙ぎ払った。
「くそ・・・この数だと分が悪い・・・!」
ラルフは又一体敵を切り捨てると叫んだ。
「マジシャン、バルキリーこちらへ来て援護をっ!!」
ラルフが叫ぶとともに消えかけた煙の中からマジシャン、バルキリーが現れて次々と魔法、そして矢の雨が降る。
彼らが総攻撃を始めてから形勢は逆転した。
次々と敵がマジシャンの魔法に巻き込まれ、それに矢が突き刺さり、又は剣や斧によって斬られ、砕かれた。
「ふぅ・・・片付いた・・・な。」
ラルフは息をつくとルシアに近づいた。
「大丈夫か?ルシア?」
神殿の壁に背にして凭れ掛かかっているルシアにラルフは言った。
「あぁ、なんとか・・・やっぱ市販の安い盾は直ぐに壊れるな・・・あのときのウォーリアと戦っていたら確実に腕まで壊されていただろうな。」
ルシアは笑って見せるとラルフも確かにっ。と鼻で笑って見せた。
「オスカル!!」
いきなり叫び声が聞こえてルシア達は瞬時にその方向へと眼を向けた。
一人の兵士がそのオスカルという兵士のパラディンを支えてる。。彼の胸には1本の矢が刺さっていた。
「矢・・・敵だ!!注意しろっ!!」
一人の兵士が言うと前方から矢を何本も放たれる!
皆叫び声をあげて次々と矢に当たっていった。
「これは・・・敵はバルキリーか!?」
ラルフは言うと、立てるか?とルシアに手を差し伸べた。
ルシアはその手を掴むとぐっと立ち上がり、矢が飛んでくる方向を見た。
「あれ、アイツだ!」
ルシアは歯を食いしばるとセルキスソードを構えて外から吹き抜ける風の如く走り出した!
「おっ!おい!ルシア!多分アイツがヘルロッドマンを操ってた奴だ!むやみに攻め込むな!」
そういわれてもルシアは足を止めなかった。
敵も流石に気づいたか、ルシアに向かって弓を放つ!
「っ!!」
矢が耳元をヒュンヒュン音を立てて飛んでいくのにルシアは眼を細めた。
(あいつ・・・避けてやがる・・・)
ラルフは驚きが絶えなかった。いつからこんなに強く・・・と
「ルシ・・・ア」
キャロルも驚愕の表情を浮かべていたが、直ぐに矢を1本とりだすと、一つのビンにその矢先を入れた。
「!!捕らえたっ!!!」
ルシアは仮面をつけて、黒衣を纏っているバルキリーに向かって剣を振り上げた!
「でやあああぁぁぁっ!!」
ルシアは振り下ろそうとした瞬間だつた。
「マズいっ!!」
敵の腕、指には既に矢が構えられていつでも放てる状態になっている。
そしてその矢には、何かのエネルギーが発せられているのをルシアは見えた。
「くっっ!!!」
ルシアは振り下げるのを瞬時に止め、左手に付けた崩れかけた盾を構えた!
「ふっ」と敵から鼻で笑われていた。その瞬間に矢は放たれた。
「ぐ、ぐぁあああああっ!!」
ルシアは盾を粉々に破壊され、5m近く吹き飛ばされる!
「ルシアっ!!くそ!デットリーアサルトか!」
デットリーアサルトは敵に強力な打撃を与えるバルキリーの技のひとつだ。
次はラルフがムラマサを構えて走り出す!
「ラルフさん!伏せてっ!」
「!?」
キャロルの声に反射的にラルフは体を地面に伏せた。すると頭上に矢が1本、突き抜けた!
その矢は敵のバルキリーの腕に命中した!
敵はすぐさまその矢を抜くと弓を構えた。
「クソ!駄目かっ!!」
ラルフは言うと、キャロルは何も言わずに、攻撃を避ける体制もとっていなかった。
「な、なんだ?」
ラルフは立ち上がると、敵のバルキリーの方を見た。さっきのように弓を構えていた体制では無くなっていた。
もがいて苦しむように口に手を当てている。
「毒よ。」
キャロルは言うと、敵はこちらを見て言った。
「そうか・・・侮った・・・か。」
結局、その仮面はとらず、いきなり、神殿から飛び出して外が見える広場へと走り出した。
「!貴様どこへいくっ!」
ラルフは追いかけると彼女は最後にこう言った。
「ふふ・・・扉は開かれたわ。もう・・・遅い。」
そう言って、名も知らぬバルキリーはその周りを囲った策を飛び越え、舞い上がる砂塵へと消えた。もはや生きてはいないだろう。
ラルフはそれを見届けると歩いてキャロルの元へと戻った。
「キャロル。よくやった。」
そうラルフはいうとキャロルは黙って頭を下げた。
そうすると、ラルフはルシアの元へと駆けつけた。
「大丈夫か?」
ルシアは痛ててっ。と声を上げて起き上がると「あぁ、なんとか。」といって見せた。
「腕が痛むけど。大丈夫だ。これもスクロールのおかげだけど・・・ね。」
「あぁ、でも無事なだけよかったぜ。死んだら話にならねぇから・・・な。」
ルシアは頷いた。
ラルフはルシアを起き上がらせると、兵士達に向かって叫んだ。
「負傷兵はゲートスクロールを使って一時撤退しろ!それから医療班も共に、負傷兵を運べる奴も戻ってくれ!俺は先へと進む!」
ラルフはそういうとルシアに言った。
「お前も戻るか?多分最後の階にはもっと強い敵がいるぞ?」
だがルシアは首を縦には振らなかった。
「ううん。俺も行く。会いたい人がいるから。」
「そっか。じゃあ最後まで付いて来い!」
ラルフはそういうとルシアに1本ポーションを渡し、それをルシアは一気に飲み干した。
「ラルフさん、ルシア。私も行く!」
「キャロル。」
ルシアは言うとラルフは頷いた。
「分かった。じゃあキャロルも。だ。」
それからマジシャン2人、ウォーリア1人、支援パラディンが1人付いてきた。
殆どのウォーリア、パラディンは力があるため、負傷兵を運びに戻ったらしい。
「さて、行こうぜ。奴らの陰謀を明かすためにもな!」
ラルフは4階へ続く階段を上り始めた。その階段を上る足音は、何かもう戻れないような、暗澹の旋律(おと)がした。
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