*いちごひめ*

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キリリク 小説100HIT



   「ただいま」
   午後の部活がなくリョーマはいつもより早く家に着いた。
   「あっリョーマさん、おかえりなさい」
   いつもどうり従姉妹の菜々子さんが向かえる。
   そう、いつもどうり何も変わらない。…と思いかけたが今日はちょっと違うようだ。
   玄関にはこの家にあるはずのないあの人のスニーカーが。
   「…誰か来てるの?」
   違う可能性もあるのでいちよう確認をとってみた。
   「おじさまの知り合いらしいですよ。でも中学生か高校生くらいだからリョーマさんの知り合いかも」
   あの人に間違えない。そう確信して客間に急いだ。
   そして叫んだ、「不二先輩っ」と、襖を開けるのとほぼ同時に。
   案の定そこにいたのは不二先輩だった。
   「あっお帰り、越前くん」
   いつもの笑顔で微笑んでいた。
   ただいま、の替わりにペコリと頭を下げた。
   「よーお青少年。遅かったじゃねーか」
   不二に続くように南次郎が言った。
   だが、リョーマはさらりと南次郎を無視し、
   「不二先輩…とりあえず俺の部屋行きましょ。こんな馬鹿親父と話してなくっていいっすから」
   とリョーマは不二の腕を強引に引いて自分の部屋に足を進める。
   「あっちょっと越前くん!?…すいません、失礼します」
   連れ去られながらもちゃんと一礼をしていた。
   「ぱたんっ」
   部屋に入りドアを閉める。
   「不二先輩、どーして俺ん家にいるんすか?」
   一番気になっていたことを素直に聞いてみる。
   「なんだ、そんなことかぁ~」
   不二はクスクスと笑いだした。
   「そんなことって俺は気になるんすよ!!しかも親父なんかと話してたり」
   「しょうがないなぁ~教えてあげるよ」
   不二によれば近くを歩いていたら南次郎に
   「どっかで見たことある」
   といきなり、話し掛けられたらしい。南次郎ならやりそうなことだ。
   部活の先輩だと言ったら、「まぁ、茶でも飲んでけや」と誘われた
   …いや拉致されて来たらしい。
   「ったくあの馬鹿親父…先輩、何もされませんでしたか?」
   「クスクス…あははっ」
   「なに笑ってるんすかー」
   リョーマがあまりにも真剣な表情で聞いてくるんで笑いが止まらないようでった。
   「ごめんごめん、別に何もされてないよ。お茶を頂きながら世間話をしてただけ」
   内心ちょっとほっとした。
   「そっすか、なんかしてたら遠慮なしに言ってくださいよ。俺がぶっとばしますから」
   またもや不二に笑われてしまった。
   「仲がいいんだね」と言われ、どこが戸思ったがあえて口には出さなかった。
   「ねぇ先輩、なんで家の近くにいたんすか?先輩ん家って方向逆っすよね」
   これもリョーマの気なっていることの一つだった。
   「いちゃダメかなぁ」
   ベットに座っているリョーマに上目づかいをして不二が答えた。不二は床に座っている。
   「ダメじゃないっすよ、むしろ嬉しいっす」
   「へっ?」
   「俺、先輩のこと好きだったんすよね。だから家にいるの知った時には心臓飛び出るかと思いましたから」
   いきなり告白された。同性に告白したのに何事もない感じだ。流石帰国子女…
   「偶然だね。僕も君と同じこと思ってたよ、今日だって君に会えたらなって思って遠回りしたんだよっ」
   心なしか不二の顔が少し紅かった。
   「ごめん…ちょっとストーカーチックだよね」
   と付け加えた。
   「そんなことないっすよ!先輩がストーカーなら大歓迎っす。ってか俺が先輩のストーカーしましょうか?」
   「うわっ、それはちょっと嫌だなぁ」
   「冗談っすよ。でも、それくらい…いや、それ以上好きだよ。先輩のこと」
   リョーマの目は凄く真剣で不二の目をしっかりと捕えている。
   「ありがとう」
   っと、花が綻ぶような笑顔で言われ思わず抱きしめた。
   腕の中の先輩はとても可憐で小さく、か弱く思えた。
   2人はどちらからともなく口付けを交わし、それはだんだん激しいものに変化していった。
   その後2人がどうなったかは本人たちでけが知る。

   2003・10・13
   100hitのキリリク小説です。初リョ不二!
   いつもは塚不二ですvvvってかいつもって程書いてない初心者です。
   否、ド素人です。桜木といい勝負の…byスラムダンク
   最後目で出来たの2作目だし…いっつも途中放棄しちゃうんですよ。
   未来ちゃんごめんなさい(涙)
   せっかくリクしてくれたのに仕上がりがこんなんで…

   姫玲


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