錨屋

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着火



 パイプでの喫煙は、紙巻煙草を吸うのと違って独特の技術を身に付けることを求められる。手順を追いながら説明しよう。

「着火」

 まずは着火について。パイプでの喫煙では着火を2段階に分けて行う。一般的に「下準備の着火」と言われる着火と、「本格的着火」である。何故下準備の着火が必要なのかについては追々説明する。

紙巻煙草を吸う方ならば分かると思うが、煙草はある程度吸い込みながら火に近付けないと火が移らない。それはパイプでも同様である。パイプを口に咥え、そっと吸い込みながらマッチやライターの火を近付ける。この時の吸い込みの力加減は、火を吸い込める最低限の力で行わなければならない。さもないと過燃焼を起こし、火皿が熱くなってしまう。火皿の上で火を回す様にして、煙草の全面に均等に火が移る様に着火する。火は一つのところに留めて名ならない。一箇所に熱を集中させると、そこだけ温度が上がり、場合によってはパイプ事態がそこから焦げ始めてしまうので注意が必要となる。
 この過程で恐らく火皿の中で煙草が変形し、表面がやや盛り上がるだろう。そして火が着いた煙草は、ある所では炭火の様に赤く染まり、またある所では炭化し、黒くなるだろう。ここで一旦パイプを口から放し、タンパーで煙草の表面を均す。この作業を1~2回、煙草の変形がある程度収まるまで繰り返し、煙草の表面を全て炭化させる。これで下準備の着火は完了。

次に本格的に煙草に火を着ける。方法は下準備の時と同じく、軽く吸い込みながらマッチやライターの火を回して着ける。ただ、煙草の変形の度合いは下準備の時に比べると著しく少ないはずなので、火を着けるだけで良い。炭化した煙草の表面全体に斑無く火が移ったら成功。

便宜上着火と書いたが、感覚的には「火を移す」という感じである。

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