でこぼこだって いいさ!

☆☆母の闘病記☆☆

れんとばあちゃん3月
悪性リンパ腫と戦う私の母の闘病記です




   H16年6月
   読売新聞 朝刊
   私の投書が紙面に掲載された。

   気流より

娘の「誕生日」は母が退院する日
    主婦 ○○さおり (○○市)

母は昨年から体調を崩し、今年三月、○○の病院で検査入院をした。
二ヵ月後、悪性リンパ腫と診断され、血液内科専門医のいる病院に転院した。
現在、抗がん剤を投与し、日々、病気と闘っている。
今、私にできることは毎日、娘を連れて母の病院に行くこと。
どんなにつらい時も、孫を見る母の顔からは笑みがこぼれるからだ。
入院当初、母と私の娘は約束をした。
「四歳の誕生日は、ばあちゃんも退院して、おっきなケーキ、買ってお祝いしようね」
誕生日、私と娘は親せきから届いた千羽鶴をかかえ、病院へ向かった。
その日も抗がん剤の副作用による吐き気が母を襲った。
そんな中、ささやかながら、プリンに折り紙で作った四本のろうそくを立て、
母と共に娘の誕生日を祝った。
娘は今、「何歳?」と聞かれると、「三歳」と答えている。
「ばあちゃんが退院して、おーっきなケーキ、食べるまで、四歳にならないの!」と言う。
一日も早く、約束を果たさせてあげたい。
母の前向きな気持ちは悪い病気を吹き飛ばしてくれるはず。
娘が「四歳」と答える日が来たら、その時は涙を流し、心からのお祝いをしたい。




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