SLOWでいこ!!

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心に響くアドバイス1(new!)


自分にもあてはまったり、癒されたり・・する先生の言葉を
少し載せてみます。(転載すみません)

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<「母親失格」なんてことはありません>

子育て中に「母親になったことが間違いだったのでは」と思うことは、
よくあるものです。
結婚したのを後悔することも、決して珍しいことではありません。
もちろん、まったく後悔していないという幸せな方もおられましょうが、
思い悩むことのないという人生はあり得ない、
と言ってもよいほどだと思います。
幼い日の子どもは、お母さんに全面的に依存していますので、
お母さんの調子が悪いのは、親子ともに辛いですね。
ご自分を責め過ぎずに。お子さんに当たらないように。
自由奔放という頼もしい息子さんの成長が、楽しみです。
河合隼雄先生からのメッセージ、
「理想の母」とは何だろう を読んでくださいね。
(回答者:滝口俊子先生)

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「理想の母」とは何だろう (河合隼雄先生からのメッセージ)



「育児にまったく自信がなくなった」
「母親であることに疲れてしまった」
そして、もっときつくなると「死んでしまいたい」となり、
自責の気持が急に反転して、
「こんな子ども殺してやりたい」という気持にさえなってきます。いわゆる「育児ノイローゼ」に陥ったお母さんが、よく上記のような訴えをされます。

このようなお母さん方のお話を聴いていて、よく感じることは、どなたも心のなかに、「理想の母」のイメージがあり、それと比較して、「自分は駄目だ」と自分を強く責めたり、悲観したりしていることです。なかには、自分が心のなかに「理想の母」イメージを持っていることに自分では気がついていなくて、話合っているうちに気がつかれる人もあります。「あー、私って子どもの傍にいつもいつもついているのが、最上の母と思っていたのですね」などと、自分で気づいて驚かれる人もあります。

理想というものは大切です。理想があってこそ、人間は自分の行為に満足したり、反省したりできるのです。ところが、時に、人間は、理想が自分の進むべき方向を示してくれる「星」のようなものであることを忘れて、自分を痛めつける鞭のようなものにしてしまっているのではないでしょうか。自分を自分の持っている鞭で痛めつけて、「苦しい」とか「疲れた」と言っているのは、おかしいのではないでしょうか。これがひどくなると、鞭をへし折ることに熱心になり、理想と逆のことをしてみたり、「理想なんて、持つべきではない!」と叫んだりするのではないでしょうか。

理想というものは、方向を知らせてくれる「星」のようなもので、そこに「行き着く」ことなどはできないのです。このことがわからなくて、自分が理想に達していないからと言って自分を責めていたら、苦しいばかりです。

特に日本では「理想の母」のイメージが強く、長い歴史をもっています。だから、これが急に「達成目標」のようになって、のしかかってくると、それに潰されそうになってしまいます。そこで、下手をするとそれに反発することだけに熱心になったりします。

「理想の母」の姿は、ほんとうは個々の人によって異なるのではないでしょうか。いったい理想の母というのは、自分にとってどんなのだろうかと考え、ではそちらに向かって、ボチボチ行こか、というくらいの気持でいるのがいいのではないでしょうか。

昔、星を取ろうとして屋根に登って、ほうきを振りまわしているうちに、屋根から落ちてしまった男、というお話を聞いたことがあります。

それと同じように、「われこそ理想の母である」と張切って、子どものことを何でも熱心にして、子どものためとあらば身を粉にして、と努力しているうちに、屋根から落ちた男のような失敗をするお母さんもおられるように思います。

もし、理想どおりのお母さんが居られたとすると、その子どもは大変苦労するのではないでしょうか。お母さんの力が子どもの伸びてゆく力をおさえつけてしまうかも知れません。母も子も「理想」を達成しておられるところもあるかも知れません。そんなときは、近所が迷惑をしているように思いますが、いかがでしょうか。

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