目指すはPiazza Torquato Tasso
(トルクアート・タッソ広場)
!アルノ川の向う、Santo Spirito(サント・スピリト)地区のさらに西側。歩き始めてすぐに目に入った、久しぶりに見るDuomo(ドゥオーモ)は、何故かなんとなく色あせた気がした。それは私の心のワクワク度が薄れたからだろうか…?Palazzo Vecchio(ヴェッキオ宮)の前を通り、Galleria degli Uffizi(ウフィッツィ美術館)の間を抜け、宝飾店の立ち並ぶPonte Vecchio(ヴェッキオ橋)を渡る…。 Palazzo dei Pitti(ピッティ宮殿)の前で右に折れるとVia Maggio(マッジョ通り)に突き当たる。ここまでは、美術学校に通っていたときの通学路。懐かしく思いながら7年振りに歩けば、その頃を鮮明に思い出す。 この道を渡り、Santo Spirito教会を横目に、広場を抜けて右に伸びる道を辿り、その後はひたすら真っ直ぐSanta Maria del Carmine教会を越えた次の角を左に曲がれば、そこがPiazza T. Tassoだ。ちなみにこの広場の名前の主、 Torquato Tasso
とは、ゲーテも彼の数奇な人生を記したという16世紀初頭の叙事詩人。
この広場の 赤い番号の9番
にTrattoria da Pruto(トラットリア・ダ・プルート)がある。余談ではあるが…なぜ “赤い番号の”9番
と書いたかというと、フィレンツェの住所は未だに古い番号を使うことがあり、記載されるときは“9/R”、R=イタリア語で赤を表す Rosso(ロッソ)の9番
といい、横に黒でも記載されているが、全く違う番号になっていたりする。