Get your gun

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朝練

朝練




朝が闇を溶かし始める空の下

唯一君と二人で過ごす時のために まだ誰もいない部室へと急ぐ

窓の外には静けさと共に 季節を過ぎてしまったプールが私を迎える



むやみに相談に乗るものじゃないと 後悔した時は既に遅く

まぶしそうに君のことを話しだしたあの子の前で

どうして「私も」なんて言えただろうか



いっそ嫌いになれたら楽なのに

君を熱く語る彼女のまなざしも

ドジな私をからかいながら いつもそっと助けてくれる優しい君も

私にはどちらも大切で 失ってしまわぬようただ逃げ惑うだけ

どうか誰も気づかないで

本当はずっと君を見つめていたこと



彼女の気持ちを知りつつも 今日もまだ誰もいない部室へと向かう

ほんのわずかな時間さえも 君と二人でいられることが嬉しくて

何も知らない君はまたいつものように

きっと朝練にやってきては私をからかうのだろう



だけど



胸いっぱいのこの気持ちに もはや嘘をつくことなんて出来やしないと

緑に濁ったプールはせせら笑う

どうか冬の冷たい風に 水面が波立ってしまわぬように

たとえ春が来なくとも 全てを凍らせ深く深く閉じ込めて欲しい・・・




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