猪木魂

猪木魂

2. イノキ・ボンバイエ2001


対打撃系、この戦いはプロレスが最強を示すうえで、避けては通れないものであった。
しかもK1は、我がプロレスを抜き去ってしまったジャンル。
絶対に負けてはならないジャンルである。
まあ現在の私には、プロレスもPRIDEもメジャーでないほうが良いが。

 8月、藤田がやられた時はショックだった。
現在ミルコファンだが、当時は怨敵。
藤田の負けを認めなかった。
あれだけの膝を受けながら、KOもされず、さらに力任せにタックルとって倒した。
間もなく、サイドポジション奪取。
この時点で流血でストップになったと思う。
ここで止めなければ、必ず肩固め、又は袈裟固めにもっていきKOだった。
当時のミルコであれば、この結果は確信している。
このとき負けていたら、いまの格闘技界の流れも違っていただろうな。
今となれば勝ってよかったかな?
藤田の敗戦が悔しくて、悔しくて。

 その対戦結果を受けてのぞんだ2001年大晦日。
当初はメイン小川対アーツなどと騒がれていて、なおさら盛り上がったが・・・。
結果は、小川銭ゲバ呼ばわりのうえ、ゴワサン。
メインは驚天動地の、安田対ジェロムとなった。
はっきり言って、そりゃないぜと思ったよ。
おまけに藤田も欠場。

 この日は遠い遠い、さいたまスーパーアリーナまで初出陣。
向かいのイトーヨーカドーで、たっぷり酒を買い込み、臨戦態勢準備OK。
入場して広いなあと実感。(スタジアムバージョン)
席は本当に一番後ろ。
こういう席は好きだ。
なぜなら後ろの客に気を使わなくてもいいから。
もっとも酔っ払ったら関係なくなるが。
しかしリングは見えん。
ビジョンも小さくて見にくかった。

 この興行は、安田対ジェロム以外でもほとんどが、いざ!鎌倉状態。
しかしながら消化不良試合が多かった。
むかえた、安田対ジェロム。
ジェロムは戦前、総合のことを「しょんべん」だとか何とか見事なヒールっぷりを発揮してくれていたので、感情の移入が特に激しかった。
そんな発言を聞いて、実はなかなかのプロレスラーだと思ったりしていた。
誰もがジェロムの勝利を確信していたことだろう。
かくいう私もそうでした。

試合開始前から気分は大炎上。
1勝1敗あとは引き分けでむかえたんだよね。
開始のゴングが鳴り、安田は突っ込んでいく。
倒して上になるのかと思ったら、逆にマウント取られたと思う。
これで終わりかと思ったが、レはそこからの攻めに戸惑っている。
何とかしのいだ。
1Rは大雑把にこんな展開だったと思う。(違っていたら、正直スマン。)

 2R開始まもなく倒したと思う。
ここから肩固めかい?なんて思っていたらバンナがタップ。
一瞬呆気にとられたが、次の瞬間喚起爆発!!
全身で飛び跳ねる。
隣の見知らぬ男とも抱き合う。
近くにK1信者がいなくてよかった。
大多数は安田の勝利を喜んでいたよ。
うれしかったなあ。
この日は大晦日なので、当然電車は止まらない。
歓喜の祝杯をあげに、歌舞伎町あたりに出没するのが恒例だが、この日は妻の実家にそのまま帰った気がする。
なぜなんだろう?
そこのところがいまだに疑問。
なんていうオチなんだ。

いざ!鎌倉度=レベル10(10段階評価)


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