バルト海クルーズ



シリアライン

金曜の夜ということで、乗船手続きには長蛇の列。
日本人が泊まりで温泉に出かけるのを楽しみにしているように
フィンランドの人は、この豪華客船に乗って船の中の免税店でお酒を買い込み、免税店でショッピングをするのが楽しみなのだそうです。

北欧はお酒の販売がとても制限されている(販売する曜日や時間が決まっているらしい)し、普通のお店も平日は夕方6時頃閉店、土曜日は3時頃閉店、日曜休みというのが当たり前。しかも税金は高い。
ということで、週末のこの船はとっても人気があるのだそう。
楽しそうな家族連れが多かったです。

ちなみに同じ航路を走る“バイキングライン”というもうひとつの会社があり、お互いに競い合っているそうです。“シリアライン”はアザラシ、“バイキングライン”はバイキングのマークがついています。

私は学生の時に“バイキングライン”、その後“シリアライン”に乗りました。大きい船なので、船酔いで困ったという記憶はありませんが、日菜子はとっても不安そう。
「ね、船揺れない?沈まない??」「洞爺丸みたいにならない?」・・・ってほんとに心配性。きっと私に似たんだわね~。

乗船手続きの時に代表が一人パスポートを見せ、ゲートを一人ずつくぐるだけで後は税関のチェックなどはありません。(ストックホルムに着いても何もなし。パスポートコントロールって小さな窓口はあったけど、閉まったきりでした)北欧間の移動はほんとに楽です。

船室は、上から2番目のシリアクラスを予約。
なにせ普通は2人で泊まるところを3人で寝るので広い部屋じゃないと窮屈でたまりません。
で、船室のエリアに入るのにセキュリティカードが必要だったり、朝食のブッフェが船内の高級レストランに指定されていたりで、それなりの特典があって良かったです。
(しか~し!最後の最後にトイレの水が流れなくなって最悪~)
海側の部屋でベランダ付きなので、その窓を開けて外の景色を楽しめました。(と~っても寒かったけど!)

船室

遠ざかるヘルシンキの街
左奥にぼんやり見える白くて緑色の屋根の建物が大聖堂


日菜子は免税店で、シリアラインのキャラクターのぬいぐるみを買いました。荷物を極力少なくしようとしてるのに、諦められないようで・・・しかもそのぬいぐるみ、なんだか不満そうな怒ったような険しい表情をしているの。可愛いとは言いがたいような・・・。
でも旅の間中、日菜子の元気の源になったようです。

夜はスモーガスボード。こちらのブッフェスタイルの食事です。
昔はもっとゆったりしていたような気がするんだけど、人がたくさんでレストランは大混雑。これにはちょっとがっかりでした。

こちらではやっぱり海のものが美味しくて、私はニシンの酢漬けやスモークサーモン、ムール貝、ボイルした海老が好きです。
が!やっぱりちょっとづつ取るだけでお腹いっぱいになっちゃう。こんなにたくさんあるのに残念だわ~。もっと食べたいのに~。

ここにも日本人や韓国人のグループがたくさんいました。
本当に日本人は多いですね!

船内にはショッピングアーケード、ディスコ、プール、サウナなどたくさんの施設があります。会議室もあってちゃんと会議をしてました。泊りがけの社員研修でもしてるのかしら?
プールに行こう!などと乗る前は元気に行っていた夫も、乗ってみると部屋でのんびりが一番楽ちんなようで、部屋においてあったフルーツを食べたりテレビを見たりしてました。

テレビは、もちろん全然言葉がわかりませんけど!(爆)

(スウェーデンではデジモンが流行ってるようで、ポスターがはってあったりテレビでもやってました)

さて、迷路のような海を走り、翌朝ストックホルムに到着します。
夜明けの薄ぼんやりした風景の中に、小さな灯り、小さな家が点々と見えてくるのはとっても美しかったです。

ところで、ストックホルムに着いて、夫ははっと気付きました!
あ!スウェーデンのお金を持ってない!!
銀行、銀行・・・どこにもない!!今日は土曜日だし~!
あまりにもすんなり入国してしまったので、両替することをすっかり忘れていたのでした!
夫はおろおろ・・・。

でもでも、タクシーの運転手さんが教えてくれました!
「あっちのタクシーはカードが使えるよ!」

ジュースを買うのに小銭がいるくらいで、ほとんどの店でカードが使えます。当然タクシーもカードでOKなのです。うっかり者にはとっても助かりました!

そんなこんなで無事にストックホルム到着。
今晩泊まるグランドホテルに荷物を預け、とりあえずホテルで両替してもらって、いざストックホルム観光へ!
・・・と思ったのに日菜子ったら~。



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