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2016.10.14
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カテゴリ: その他
玉井克哉(Katsuya TAMAI)
「残業100時間は何が何でも悪いんじゃ〜、ガー」という人が次から次へと沸いてきて驚いているんだけど、そういう人は、震災の後の自衛隊員が何時間働いたか、想像つかないのかな。あのときに「けしからん、長時間労働は止めさせよ」と言ったんなら、首尾一貫するとは言える。賛成はしないけどね。
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電通の新入社員が過労から自殺に至った件に関連して、少し前に武蔵野大学グローバルビジネス学科の長谷川秀夫教授が「月100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」と言い放って批判を浴びました。うつ病というこころの病気の非を、本人に求める言い分です。風邪を引くのは本人が悪い、怪我をするのは本人が悪い、そして糖尿病から透析に至るのは本人が悪いという論理につながっているように思えます。
確かに、100時間という残業時間に対する耐性は個人差があるでしょう。なんでもなくこなせる人もいるでしょう。しかし、耐性が低いのは本人の非なのか。そもそも、仕事の全体量を把握して、自分で仕事の段取りを組んで仕事をした結果残業時間が100時間というのと、全体像も分からないまま上司に命じられ、ただただ帰れないで100時間というのでは、精神的負担は相当違います。新入社員という立場で前者のような仕事ができたわけもなく、しかも上司によるパワハラもあったと伝えられる状況で、月100時間の残業で精神に変調をきたすのが、本人の責であるはずがなく、まして情けないなどと言えるはずがありません。

と、思っていたら、今度は引用ツィッターのようなことを言う教授も現れたそうです。
これも、言いたいことがまったく意味不明です。
震災時の自衛隊員が何時間働いたかは知りません。私だって311のときは、地震翌日の午後まで、30時間ぶっ通しで職場と派遣先の避難所にいました(その間に2~3時間仮眠した)。
確かに、30時間連続繁務でも、そのときはきついとは全然思いませんでした。仮眠は、薄い毛布1枚だけで、寒い体育館で横になっていたけれど、「寒い」とは全然感じなかったことも覚えています。
しかし、いくら疲れを感じていなくても、体は正直です。翌日帰宅したらヘトヘトになって、泥のように眠りました。
緊急時に、「火事場の馬鹿力」的に長時間労働に耐えられるとしても、それは結局のところ疲労を感じる神経が一時的に麻痺しているだけのことです。そんな状態をいつまでも続けることはできません。いくら非常時でも、それに耐えられるのは、せいぜい1~2週間ではないでしょうか。それを超えて非常状態が延々と続いたら、その「非常」はもはや非常ではなく平常です。


一方、交代要員がいない被災自治体の役所の職員なんかは、延々と続く非常体制の結果、相当数の心の病気が発生したと聞きます。

やはり、何ヶ月も、まして年単位に及ぶような超長時間労働は、心身を蝕むものであり、非常時であることを免罪符にして超長時間労働を容認することは、後に大きな傷跡を残すと言わざるをえないでしょう。





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最終更新日  2016.10.14 23:17:46
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