曲を聴きながら読んでくださいね、、、。
「ライラックの木の下で」
ひとには
それぞれの量の
真実があって、
それが尽きたら
死ぬの
あたりまえのことだけど
気がつく人が少ないの
なんにんもの相手を
愛するには
とても量が少ないの
立ち止まっては
すぐに振り返る
今日、ここで別れても
あした
また会うことができる?
それだけが心配で
ひとりの人しか愛せないできたの
ちょうどライラックの木のしたで
立ち止まった時のように
あなたの方を、振り返ったら
知らない人が
「ライラックの花が咲き出した」と言ったわ
それで、その花の名前を
初めて知った。
花の名前を知るときにさえ
ちいさな思い出になるのだと
わかったとき、
とてもじゃないけど
あなたのほかに
愛するひとは出来ないって
思い知らされた。
ほんの少しの間のことね
いずれほねになって
あなたの肉もわたしの肉も
焼かれるか、溶けるか
どちらにせよ
なくなるわ。
私に与えられた真実が
尽きるまで
あなたに甘えながら生きていくの
それだけじゃなく
あなたを私の子供のように
やさしく包み込むの
何があったって
いつまでもいつまでも
離したくはないの
あなたは私の産んだ
かわいい男の子
食べてしまいたいくらいよ
ひとには、それぞれの量の真実があって
それが尽きたら
死ぬの
あたりまえのことだけれど
気がつく人が少ないの
今日
ここで別れても
あす
また、会えるかどうかわからない
それだけが心配で
ひとりの人しか愛せない。
そうね
またきっと
お会いしましょうね
いつものところで、待ち合わせましょう
ライラックの木が翳る
細い道につらなる
あの場所で。
あなたの笑顔
どうしてこんなになつかしいのかしら
こんなにきつく、わたしをかなしませる
わたしが他の男に抱かれないでいれば
きっと、もういちど会える
そう信じて眼を閉じてきたわ
ときどき
私の子供みたいに思うの
わたしが産んだかわいいわたしだけの
男の子
あなた一人を覚えていたいの
ちょうど
ライラックの木の下で、
あなたが小さく手を振った
そのうつくしい指を
いつも
思い出して
慰めてきたように
人にはそれぞれの量の真実があって
それが尽きたら
死ぬの
きっと、いつか死ぬんだわ
何もなくなって
あたりまえのこと
だけど
いつか
私達の肉が
焼かれるか溶けるか
どちらにせよ
なくなってしまう
そのときまで
覚えていたいの
あなた一人が
わたしに入ってきたことを
ライラックの木の下で
さよならをした、あなた
あなただからこそ

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