ストレンジャー(放浪者)

ファースト・コンタクト


(大丈夫、最初はそう思うけど入れると気持ちが良いんだよ)と、言いながら軽く押し付ける。
(ツッ!)
(痛いのかい?でも、ほらこんなにツユが溢れてるよ)と、人差し指にすくって見せると
(イヤーン、恥かしい)と、顔をそむける。

見ると周りのヒダはヒクヒクとうごめいて、中は充血している。
最初はユックリと挿入して、半分ほど入れるとツユが溢れんばかり湧いてきた。
(アッ、ダメ!ヤッパリ無理)
(イヤならヤメようか?)
(イヤーン意地悪、もうどうにでもして!)
一気に押し込と(アーン、入っちゃった)と、よろこびの声を挙げた。
総てが入ったのを確認して、上へ下へとグリグリとすると
(ヒッ、イイの凄くイイの!)
涙を流しながら歓喜の声を挙げる。
(アッ、ウッ、スッスッスゴイわ、見える、見えるぅぅぅ~~~!)
                                                                                                                                                                  てな訳でコンタクト・レンズを、ご購入いたしました。
生まれて初めてのコンタクト買いに行くために、某ショップで行くと、1Fはメガネ屋で2Fは眼科件コンタクト売り場になっておりまして、受付を済ませると目の検査から始まり、次に商品を選んでから僕は初めてなので、コンタクトの入れ方から外し方まで、伝授されると相成った訳であります。

目の検査は小太りで、顎に髭剃り後の青さが残っている男の医師で、暗い部屋で検査されて一通り終わって、コンタクトの入れ方云々の伝授なんですが、ご教授してくださる先生は、ピンクの白衣を着用した年の頃23~4の女性で、顔は「アヤヤ」。

先ず左手の中指と親指で右目を、オッピロゲて其処へ右手の人差し指に乗せたコンタクトを、挿入と相成る訳であります。

人差し指にチョコンと乗ったコンタクトを、見た僕は(こんなに大きいのを入れるんですか?センセィ♪)と、
一瞬院内が静まり返った気がした。
アヤヤ先生(入れないと見えませんよ、勇気を出して入れましょうね!)と、やさしく教えてくれる。
僕は、素直に言う事を聞いて入れようとするが、中々上手く入らないのを見た、アヤヤ先生が(お客さん、コンタクトの大きさより、目を細めていますよ!)と、
僕(ダッテ怖いんだモ~ン、センセィ♪)
今度は先ほどの小太りの医師が何か床に落とした。

シビレを切らせたアヤヤ先生が、とうとう僕の背中に回って(こう遣るんですよ!)と、僕の目にアヤヤ先生の左手でオッピロゲさせられて、右手の人差し指に乗せたコンタクトを、押し込まれると僕は(アッ、ダメ、イヤ!)と、なりましたが其処は歳の割りにはテクが熟練で、アットいう間に無事に入ったのでした。

何とかもう片方の目は自分で入れる事もできて(イイ♪凄くイイの♪)と、なった訳でありました。

因みにコンタクトは「ワン・ディ」です。

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