★おまつりにっし!・・・おむすびころりん♪人生ころりん( ̄∇ ̄;)

(14)≪徳さん≫




徳さん、と言えば毎晩あすの折込みチラシを組むとき、

一緒にいつも鼻歌を歌ってた頃を思い出しやす。。。

当時、シャネルズの「ランナウェイ」が大ヒットしていて

いつものように それを鼻歌で歌っていると、

後ろから、嬉しそうな顔をして 徳さんがバックコーラスを

しながら やってくるのだ。

          ♪ラ~ンナウェ~イ♪      (ランナウェイ)

          ♪と~ても好きさ♪       (ランナウェッエ~♪)

          ♪連~れて♪          (ランナウェイ)

          ♪行ってあげるよ~お~♪  (WA~WA~WA♪)

          ♪ふたり~だけ~の 遠い世界へ~~♪

          ♪おまえを抱いて ラ~ンナウェ~イ♪・・・・


・・・いつもの如く、引用が長いなあ(笑)。。。


八王子の店に入った当初の新聞配達の仕事は、とてもキツク、

仲間同士を いたわる空気は 自然に出来ていやした。

経験者なら、多少は分かると思いやすが

あっしが十九歳の頃つまり24年前は、この折込みチラシの仕事が

特に時間に追われる学生にとってはキツイ時間でした。


夕刊配達を終え、晩ご飯を食べ終えてから作業に取り掛かるのですが、

現在の折込みセット機のように、20枚30枚のチラシを一気にセットできるものはなくて、

せいぜいが4~5枚組の機能しかなかったので、

あとはすべて、手作業であり、10坪ほどの作業場は、

2~3日に一度は、あしたの折込チラシでいっぱいになりやした。

晩ご飯を食べて、一服してからの時間は すでに睡魔が怒涛のように(笑)、

脳天のほうから襲い掛かって来やした。




しかし、朝3時に起床、配達、大学、夕刊配達、折込み、集金、拡張。。。吹き溜まりで大宴会、雑魚寝(笑)

これらが月の下旬、25日を過ぎると、当り前のように毎日続きやす。

しかも、雨や雪の日は、合羽の下で汗をかくので雨に濡れなくとも、びしょびしょになりやす。

・・・チラシが30枚を超える時は、夜十時~十二時を廻ることは珍しくありやせん。

まあ、「労働環境」というのは新聞配達にかぎらず、それぞれ違うので、

分かってもらうには、ちと無理がありやすな。

・・・一口に言うと、今では考えられないような過酷な労働時間でやんす。




そんな中、徳さんは つねに場を盛り上げてくれる貴重な存在でした。

「ランナウェイ」も 初めのうちは『鼻歌』でしたが、そのうちにラジカセを持ってきて

本格的に(笑)、バックコーラスをやったりしてくれて、

過酷な「折込み作業」も、少しはラクになりやしたし、

オヤジ(店主)さんも、これに関しては いつもニコニコ眺めていやした。


・・・それに彼があきらかに他の学生と違っていたのは、3人以上では絶対にツルマナイ。。。

だから、仕事が終わるとまっすぐに自分の部屋に戻り、与えられた自分の課題を淡々とこなす。

要するに まわりに流されないんだなあ。

しかし性格は、とても明るく、高校野球で甲子園出場も果たしていて

大のトラファン、そして寅さんファン、グルメ、そして古典落語・・・

そして神奈川県出身だけど、喋りは可笑しいけど

『てやんでい!べらぼうめ!』・・・これを「べらんめい」調というらしいですが、

とても「興味をそそる」人物だったのです。

(2003・12・2)

次のページへ

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: