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イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402 (冷蔵庫をあけては不可ませんと言われていたから、ぶぅんと鳴る熱い側面に膝の裏を押し当てて、あせもをなぐさめていた)夏。 耳の方から膨れていくみたいなゆううつをぐりぐりと力任せにスピログラフに巻き取っていく。 ねむたい歯車がながれてゆきます/お弔い/昨日しかたなくそうじきでみぃんなおかあさんが吸い込んだ子カマキリたちの/透明のからだになって/あの、のぼっていく/あれはね/違う/はずむ/きょうないてごめんなさいおかあさん 、もうしません。 ぼおやりと宙をながめると、 せかいのほんとうをしったみたいなすきとおったちいさいものが ウクシズムをしているのがみえました。 ちょうしっぱずれのおんかいをころがりながら のぼったりついらくをしてあそんでいる。 うごけなくなって、 もううごけなくなって そうすると、からだの真ん中だけがやたらにからっぽに ちりちりになってゆく それは、ゆるされていた。だれも知らなかった。 息をするのとおんなじだった 冷蔵庫の熱にじわじわと灼かれる の、時間に戻ってくる しぃっという音が世界を埋めている うでの腹のやわらかなぶぶんにいちどだって噛みついてみたことがないという人のことを、 私、信じません。 空中のプランクトンを追う遊び。退屈な土曜日の留守番。
2016年06月25日
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紅魚。1~短歌詩50選紅魚。6.ぽとり。 イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402 白昼堂々 、って、ことばが似合う、やさしいむかしむかし。 骨の白の月と薬指の爪のもらい星。 にげろ、にげろ、 耳鳴りが降ってきた。 日差しがちりちりと髪を焦がしてゆくから、春と夏の境目に印画された影になった気持ちがする。 熱い風が耳を遠くする。 カラカラと溺レる。 月曜日って、ゆくところがない。 大きな公園も図書館も動物園もアクアリュウムもみんな、おやすみ。 凍ったゼリィみたいな目をしたウサギが、かろかろに顔を出して、大きな動物に淋しさを滴下してゆく。 分厚い皮がほしかった、なぁ、 二層仕立ての。 昼生まれだから、真昼には、泣きたい。 わたし、淋しくて淋しくて、淋しい。きっと動物園のカバより。
2016年05月14日
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紅魚。1~短歌詩50選紅魚。5.だれかいませんか。 イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402 夢のなかで泣くはずだった感覚だけを残して始まってしまった一日は 治療したての虫歯みたいだ。 という、ろまんちっく。 ふ、ふ、 ゔぃおら ゔぃおろん ゔぃおれった 簡単にこぼすわけにはいかない泪の、生まれ損なった幽霊たち。 あれもこれもわたくしが悪いなんて、欲張りにも程がある。 水が飲みたかったんだから、億劫がらずに、起き出して、真夜中の冷たいフロォリングを踏みしめて、息を潜めて、きしりと蛇口を捻って、青いグラスに水を注いで、か、る、き、く、さ、い、みずを、のどにながしこむくらいすればよかったんだ と、いう、後悔。の日 ゆめのくにの菫の花はうなだれて代わりに泣いてくださる。ぽとり。
2016年01月31日
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紅魚。1~短歌詩50選紅魚。4.ひとりぼっちのおさかな イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402真夜中の空気をそろそろと撹拌する。指先がどこまでもどこまでも宙に開かれていって、海。がくる。うみってたとえばふやけた足の親指で、たとえばごいごいと縺れあった髪の毛で、たとえば膝の裏についた砂粒がきゅっと乾いていく感覚で、うぶ毛がきりきりと肌をひっぱる痺れで、けれども、そのさきのさきに横たわるきんとした重たい水の《あを》をあたしは知らない。おちてゆくゆすぶられるないているないてこんにちは、ゾエア知ったかぶりっこはもうゆきます。 だれかいませんか。ごぅんと哭く海の底のことなど想って眠る。
2015年12月24日
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紅魚。1~短歌詩50選紅魚。3.鯨のお墓 イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402いのちのつぐないをついばみいかされる日々はもうおしまいです。いいね。おままごとの子らのももいろが、にじんでゆく。いろいろの雲がぐちゃぐちゃとならべられたそらに、らせんをえがいてみなげしてゆくぎんいろの魚。てのひらをあわせる、式日。のどもとをすべりおちてゆく呼吸をなげく。なにもかもが撫でゆるされたあしたがくるのだとしたら、ゆうひの国であたしたちきっととりになってゆこうね。 ひとりぼっちのおさかなはしんこきゅうをすればはれつしてしまうのよ
2015年11月30日
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紅魚。1~短歌詩50選紅魚。2.さよならの王国端末によってコチラで。http://ameblo.jp/avenue-walk/entry-12087666285.html イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402てん、と、と、て、と、と、と、と、と、 石ころの影が気になるんです。 踏み切りの赤の音がふと小さくなって、線路のきしみが追いかけてくる。ね、かくれちゃおうよ。しらない。しらないわかりませんわかりません。あーあーあーあーあーあーあーあーあー。おうちへ/かえろう。Za-Za、と寄せてくるくらいそら。きんとした夜のせなか。の向こう側。の、どこか。の。 淋しさがぴりぴりと煮詰まってゆく。さよならの飛行機とカシオペア、 白い息。 お星様、お星様。あーあーあーあー。鯨のお墓を受信しました。
2015年10月29日
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紅魚。1~短歌詩50選 イラスト:ホングウ セラさん ツイッター:ホングウ セラ@seramo2 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402せかいが滲んで流れてゆきます。蜘蛛の巣の中で、静かに静かにいのちが循環している。音。雨季に身を寄せて震えるちいさい鳥たち。雨いっぱいにかみさまはいて、困り顔をしていらっしゃる。みずたまりを蹴散らしながら、さむい道を一心不乱に歩く。(さかさまにころがってゆく、うちゅう)めぐるせかいかみさまのなみだきえるせかいいのちはうまれる青い道青い道青い道青い道ゆ、ゆ、と呼ばれて顔を上げたら、そこにはやさしいかたちのあじさいがひとつ、ころんと転がっているのでした。 さよならの王国から拐ってきた鳥の名前よ。はいどらんじあ。
2015年09月27日
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※次回からホングウ セラさんのイラスト とのコラボが始まります。 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402なんとなくぽかぁんとしてしまうから木曜日には金魚に還る指先にケガをした朝。少女らは皆、うずまきを欲しがっている。両耳をあなたの指に塞がれる、の、想像に水をあげます。独り言/あたし、よるにはさけないの。さよなら火曜日。もういかなくちゃ。踏切待ち。たたん、たたたん。廻る廻る。ダリヤの色に追われる夏が。泣き虫を花の名前に隠してた。金曜日の子どもは水棲。あさってがどこかにきえた。とこしえということばを転がしていたら。お星様、お星様。あーあーあーあー。鯨のお墓を受信しました。色褪せたダリヤがぽとり、ないた空。ひとりぼつちの日曜日です。ねんねと輪廻の関係性を問うてみる。茣蓙の馨。仏間。夏の午睡に。夏の花は夏の水しか呑めないの。ごめんなさいねほろほろ金魚。縁日があたしのほんとうの棲家よ。びいどろの音とあかいつま先やわらかなほんとうのなつのおわりをおはじきにしてころりはじいて鳥居の向こうの海まで駆けてゆけ。子どものあたしが流れてゆく。あ。昼の月。とメロンソォダ。と、おひるね。風のかたちがよく見える日は。空中のプランクトンを追う遊び。退屈な土曜日の留守番。だれかいませんか。ごぅんと哭く海の底のことなど想って眠る。夏の音が水中花にとろけてゆく。午睡の梦はゆらゆらと、しろ。水曜日。ほくほくと昼餉のにおい。スズメガの羽音って淋しい。真夜中の冷蔵庫には小鬼がいる。ないしょのはなし、みんな知ってる。わたし、淋しくて淋しくて、淋しい。きっと動物園のカバより。わけもわからず蝉はしんでしまった。どこかの夏とどこまでも、の秋。「ぼく」になりたかった日々よ。スカァトと空の見えない席が怖くて。午後四時の向日葵に負けないように鉛筆の尻を噛り俯く白、しろ、しろ。息も絶え絶えの鎖骨のあたしの上の空を見ないで。まろやかな腹にうたかたを孕んであたし誰かの海になりたい切実な声をください。ひっそりとひそめたサ行の吐息ぢゃなくて。流される夏。すなはまに埋めたのはヘリオトロォプの夢。ゆうべ見た。花の馨にやさしくころされてみたい。星の亡骸たちに埋もれて。潮溜まり。つまさき水面ハレェション。りぼんを結びなおす「式日」ひたひたと影踏みをする。月曜日の背中の魚は知ってしまった。それはほら、赤いひなげしのはなびら。上手な嘘をつける子になる。真夜中って海よ。のばした両腕がどこまでもどこまでものびてく。ゆめのくにの菫の花はうなだれて代わりに泣いてくださる。ぽとり。かみさまのよにほんとうのことだけをたべていきてゆかれたらいいのに。ねぇ、お母さん。みてよほら、すべりだいの上の小鬼はカンナの精よ。呼吸の一つ一つを数えたことなんてなかった。ぬるいおふとん。かざられたお花になんかなってはいや。水なんてあげないぜったいに。まだです、まだ。ソォダの泡みたいに、次の、次の、その次も/生活。こわいのは生きているから。こわがるのをやめないでおとうさんお願い。乳を飲む子の足先を口に含む。宇宙のかたちってこのこと。いのちたちをかぞえる。みがく。たまご、たまご。4月1日かみさまのよる。さよならの王国から拐ってきた鳥の名前よ。はいどらんじあ。しなないいきものは、たべられていのちになることが生殖なのです。春の風はうそつきのにおいがする。みみなり。また、みみなり。ざ、ざ、ざざ、たまご。うまれる。ふってくる。たまご。しんでゆく。もういいかい。まぁだだよ。ひとりぼっちのおさかなはしんこきゅうをすればはれつしてしまうのよ落ちてゆく飛行機雲のしぶき。きり。きり。きり、あの空の色のうそ。花はいきてなんかいない。いきてなんかいないいないいないんだったら!!!!アザレアの花びらを千切っては揉む。指先の馨。泣かない。なかない。
2015年09月23日
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※次回からホングウ セラさんのイラスト とのコラボが始まります。 詩:紅魚。さん ツイッター:紅魚。@cleo19810402なんとなくぽかぁんとしてしまうから木曜日には金魚に還る指先にケガをした朝。少女らは皆、うずまきを欲しがっている。両耳をあなたの指に塞がれる、の、想像に水をあげます。独り言/あたし、よるにはさけないの。さよなら火曜日。もういかなくちゃ。踏切待ち。たたん、たたたん。廻る廻る。ダリヤの色に追われる夏が。泣き虫を花の名前に隠してた。金曜日の子どもは水棲。あさってがどこかにきえた。とこしえということばを転がしていたら。お星様、お星様。あーあーあーあー。鯨のお墓を受信しました。色褪せたダリヤがぽとり、ないた空。ひとりぼつちの日曜日です。ねんねと輪廻の関係性を問うてみる。茣蓙の馨。仏間。夏の午睡に。夏の花は夏の水しか呑めないの。ごめんなさいねほろほろ金魚。縁日があたしのほんとうの棲家よ。びいどろの音とあかいつま先やわらかなほんとうのなつのおわりをおはじきにしてころりはじいて鳥居の向こうの海まで駆けてゆけ。子どものあたしが流れてゆく。あ。昼の月。とメロンソォダ。と、おひるね。風のかたちがよく見える日は。空中のプランクトンを追う遊び。退屈な土曜日の留守番。だれかいませんか。ごぅんと哭く海の底のことなど想って眠る。夏の音が水中花にとろけてゆく。午睡の梦はゆらゆらと、しろ。水曜日。ほくほくと昼餉のにおい。スズメガの羽音って淋しい。真夜中の冷蔵庫には小鬼がいる。ないしょのはなし、みんな知ってる。わたし、淋しくて淋しくて、淋しい。きっと動物園のカバより。わけもわからず蝉はしんでしまった。どこかの夏とどこまでも、の秋。「ぼく」になりたかった日々よ。スカァトと空の見えない席が怖くて。午後四時の向日葵に負けないように鉛筆の尻を噛り俯く白、しろ、しろ。息も絶え絶えの鎖骨のあたしの上の空を見ないで。まろやかな腹にうたかたを孕んであたし誰かの海になりたい切実な声をください。ひっそりとひそめたサ行の吐息ぢゃなくて。流される夏。すなはまに埋めたのはヘリオトロォプの夢。ゆうべ見た。花の馨にやさしくころされてみたい。星の亡骸たちに埋もれて。潮溜まり。つまさき水面ハレェション。りぼんを結びなおす「式日」ひたひたと影踏みをする。月曜日の背中の魚は知ってしまった。それはほら、赤いひなげしのはなびら。上手な嘘をつける子になる。真夜中って海よ。のばした両腕がどこまでもどこまでものびてく。ゆめのくにの菫の花はうなだれて代わりに泣いてくださる。ぽとり。かみさまのよにほんとうのことだけをたべていきてゆかれたらいいのに。ねぇ、お母さん。みてよほら、すべりだいの上の小鬼はカンナの精よ。呼吸の一つ一つを数えたことなんてなかった。ぬるいおふとん。かざられたお花になんかなってはいや。水なんてあげないぜったいに。まだです、まだ。ソォダの泡みたいに、次の、次の、その次も/生活。こわいのは生きているから。こわがるのをやめないでおとうさんお願い。乳を飲む子の足先を口に含む。宇宙のかたちってこのこと。いのちたちをかぞえる。みがく。たまご、たまご。4月1日かみさまのよる。さよならの王国から拐ってきた鳥の名前よ。はいどらんじあ。しなないいきものは、たべられていのちになることが生殖なのです。春の風はうそつきのにおいがする。みみなり。また、みみなり。ざ、ざ、ざざ、たまご。うまれる。ふってくる。たまご。しんでゆく。もういいかい。まぁだだよ。ひとりぼっちのおさかなはしんこきゅうをすればはれつしてしまうのよ落ちてゆく飛行機雲のしぶき。きり。きり。きり、あの空の色のうそ。花はいきてなんかいない。いきてなんかいないいないいないんだったら!!!!アザレアの花びらを千切っては揉む。指先の馨。泣かない。なかない。
2015年09月23日
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イラスト:黒沙鐶ミイカさん ツイッター:黒沙鐶ミイカ @diida8 詩:しぇりーいすちゃん ツイッター:しぇりーいすちゃん @izchan1 詩集『不思議の泉』より ※水原紫苑『くわんおん(観音)』に寄せて 紫 苑 1. をみなご、の天よりふり降りあそべる、陽のなか‥陽は、金枝の木漏れ日、サラ‥サ‥サララ‥、ぬばたまの髪をすべり降り ふくよかなる乳肌の匂い、は遅々として風に、あまやかなる回帰を呼び、わたくしをして、purpur《紫》 なる苑へと至らしめる ひとつの、流れ、として_________歌は、あふれ出で流れにみちて1つのグラスに扇情の泪‥やがては慈雨のごとふり降り、こころを洗い流し‥、かなしみの累を埋める ブランデーいろの埋み火、仕舞いには、ゆたらかな扇状地のごと秘の谷合を押しだし豊饒のむねに、チチと、をみなごを萌え起たさんと‥うすい半とうめい、濁り灯のまるい桃、ようやくに熟れ裂け、 息、をつかみ わたくしのグラスに‥、透明なる こ・と・ば‥
2015年07月18日
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